鏡花 水月

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12/8/2025, 1:32:55 PM

『雪原の先へ』

あたり一面真っ白な世界。
私がひとり、立っていて、
これまで歩いてきた足跡も全て雪で覆われていた。
何も目指していない、どこも探していない。
どこに辿り着くかも分からない。
視界は全部白色で埋め尽くされていて、
木も建物も太陽も全てがない世界。
私が向かっている先には何かあるのだろうか。

どこからか音楽が聴こえてきて、
暖かい光に当たっているかのような空間が見える。
私が望むものが、そこにはあるのだろうか。

12/7/2025, 2:43:02 PM

『白い吐息』

最近、毎朝見かけるようになった。
あなたは私がいることに
気付いてるのか分からないけれど。
今日は斜め前にあなたを見つけた。
視界にいるだけで嬉しかった。
暖かそうなマフラーにコートを着ていた。
それでも寒そうにしていて、白い息が目立っていた。
もちろん私の息も、冷たくて真っ白だった。

12/6/2025, 2:48:04 PM

『消えない灯り』

今日こそ早く寝ようって思ったから、
早くお風呂入ってご飯食べて洗い物して、
やる事ぜーんぶ終わってベッドに入った。
なのに、もう1時を過ぎようとしている。
何時間もスマホ見て馬鹿みたいって、毎晩思ってる。
スマホ見たせいで全然寝れないし最悪。
部屋の灯りを消して、スマホから手を離せばいいのに。
たぶん、明日も同じことするんだろうなぁ。

12/5/2025, 3:13:42 PM

『きらめく街並み』

もうすぐクリスマスのせいか、
どこに行ってもきらきら光ってる。
帰りに見ると眩しくて目が潰れてしまいそう。
イルミネーションを見ている人々は、
みーんなかわいくてきれいで楽しそう。
ひとり寂しく帰宅途中に眺める程度の私が
自分でも哀れになってくる。
羨ましいなって思ったから、少し勇気を出して
イルミネーション見に行かない?
って声掛けてみようかなって思ったけど、
無理って言われたら怖くて結局むりだった。

きらきらしている世界に溶け込んでしまいたい。

12/4/2025, 2:48:42 PM

『秘密の手紙』

誰にも言わないでこっそりと綴ってきた手紙を
鍵付きの引き出しからそっと取り出した。
宛先はない手紙だけれど、気が向いた時は
私も知らない誰かに向けて言葉を連ねている。
私の心臓が止まった時、この手紙は燃え尽きて欲しい。
誰の目にも触れず、あの世へ一緒に持って行きたい。

でも、あなたになら読まれてもいいかもって、
最近はすこしだけ思ってるよ。

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