鏡花 水月

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12/6/2025, 2:48:04 PM

『消えない灯り』

今日こそ早く寝ようって思ったから、
早くお風呂入ってご飯食べて洗い物して、
やる事ぜーんぶ終わってベッドに入った。
なのに、もう1時を過ぎようとしている。
何時間もスマホ見て馬鹿みたいって、毎晩思ってる。
スマホ見たせいで全然寝れないし最悪。
部屋の灯りを消して、スマホから手を離せばいいのに。
たぶん、明日も同じことするんだろうなぁ。

12/5/2025, 3:13:42 PM

『きらめく街並み』

もうすぐクリスマスのせいか、
どこに行ってもきらきら光ってる。
帰りに見ると眩しくて目が潰れてしまいそう。
イルミネーションを見ている人々は、
みーんなかわいくてきれいで楽しそう。
ひとり寂しく帰宅途中に眺める程度の私が
自分でも哀れになってくる。
羨ましいなって思ったから、少し勇気を出して
イルミネーション見に行かない?
って声掛けてみようかなって思ったけど、
無理って言われたら怖くて結局むりだった。

きらきらしている世界に溶け込んでしまいたい。

12/4/2025, 2:48:42 PM

『秘密の手紙』

誰にも言わないでこっそりと綴ってきた手紙を
鍵付きの引き出しからそっと取り出した。
宛先はない手紙だけれど、気が向いた時は
私も知らない誰かに向けて言葉を連ねている。
私の心臓が止まった時、この手紙は燃え尽きて欲しい。
誰の目にも触れず、あの世へ一緒に持って行きたい。

でも、あなたになら読まれてもいいかもって、
最近はすこしだけ思ってるよ。

12/3/2025, 3:03:26 PM

『冬の足音』

強い風が吹いて、イチョウが空に舞った。
足元では黄色の絨毯が出来上がっていて、
歩くたびにカサ、と音が鳴る。

今年も冬が来たなぁと、
凍りそうな手でマフラーを巻きながら思う。

12/2/2025, 3:13:39 PM

『贈り物の中身』

差出人不明の荷物が届いた。
どうも怪しく思って、開けるのを躊躇ってしまった。
気付いたら届いてから1週間が経った。
でも、何故か開けなければならない感じがしたから、
カッターを取り出してダンボールを開けた。

1冊の日記のようなものが入っていた。
やはり名前は書いておらず、私宛で正しいかも不明。
それでも、なんとなくだけど、
これは未来の私からなのではないか、と思った。
書かれている字も、少し方言が入っている感じも、
私のような気がしてならない。
どういう仕組みかも分からないけれど、
きっと未来にいる私は生きていて、
今いなくなると未来にいる私も消えてしまうから、
とめようとしているのかなって、思った。

もう少しだけ、がんばってみようかな。

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