『ささやかな約束』
記憶にあるかないかくらい昔にした約束、覚えてる?
本当に小さな、1日経てば忘れちゃうほど、
とてもささいな約束だった。
私は1日たりとも忘れたことはないんだよ。
そのくらい、私にとっては大切で暖かいもの。
これまでの私の心を灯してくれてた。
あなたは遠くへ行ってしまって、
もうこの灯火は消えてしまいそう。
最期に、私に逢いに来てくれませんか?
『祈りの果て』
あんなにも強く願ったのは、
きっとこの先にはない。
それでも、叶わなかった。
ねぇ、神様、
どうして叶えてくれなかったのですか?
私がなにか悪いことをしましたか?
私の数少ない願いだったんです。
叶えてくれても良いじゃないですか。
もう涙も声も出ない。
空っぽになってしまった。
私には何一つ、残っていない。
『心の迷路』
ずっと迷ってることがある。
全然ゴールは見つからないし、
見つかる気配すらない。
もう歩き疲れたよ。
だって見つからないんだもん。
いつまでこの迷路で迷い込んでいればいいの?
早く抜け出したいよ。
『ティーカップ』
ほのかに桃の香りがする紅茶に口をつけ、
静かにカップを置いた仕草に、
思わず見惚れてしまった。
黒い髪色に、パーマがかかったかのようなくせ毛。
シンプルだけど華やかなワンピース。
まるで彼女のために作られたかのようなこの空間。
見惚れないわけがない。
彼女をここへ連れてきて正解だった。
誰が見ても、彼女は絵になっている。
一緒の時間を過ごせることは、私の1番の自慢。
いちごのタルトケーキとマスカットのタルトケーキを、
少しずつ交換しながら、たわいもない会話をする。
幸せすぎる。
今この世で1番幸せなのは私なのだと、
踊りながら世界中の人々に伝えたいくらいだ。
『寂しくて』
寂しくて、逢いたくて。
寂しくて、声が聞きたくて。
寂しくて、話を聞いて欲しくて。
寂しくて、温もりを分けて欲しくて。
寂しくて寂しくて、あなたがいない夜なんて、
まるで、明日が来ない世界みたいだ。