『ティーカップ』
ほのかに桃の香りがする紅茶に口をつけ、
静かにカップを置いた仕草に、
思わず見惚れてしまった。
黒い髪色に、パーマがかかったかのようなくせ毛。
シンプルだけど華やかなワンピース。
まるで彼女のために作られたかのようなこの空間。
見惚れないわけがない。
彼女をここへ連れてきて正解だった。
誰が見ても、彼女は絵になっている。
一緒の時間を過ごせることは、私の1番の自慢。
いちごのタルトケーキとマスカットのタルトケーキを、
少しずつ交換しながら、たわいもない会話をする。
幸せすぎる。
今この世で1番幸せなのは私なのだと、
踊りながら世界中の人々に伝えたいくらいだ。
11/11/2025, 3:38:50 PM