『センチメンタル・ジャーニー』
忘れるために各駅停車の電車に乗って一人旅に出た。
行き先は決まってなかった。
気になった駅にでも降りればいいかなって思ってた。
約3時間、電車に揺られて辿り着いたのは終点。
今の私にはどんな駅でも、モノクロに見えた。
終点の街は、
都会でも田舎でもない、そんな場所だった。
猶予は1週間。
これだけあれば、忘れることが出来る。
もう二度と来ないこの場所で、
私は君にさよならを。
『君と見上げる月…🌙』
ねぇ、月が綺麗だよ。
独り言のように呟いてみたけれど、
私の横に君はいない。
今日の月は、三日月だった。
ひとりで月を見上げている私を笑っているかのよう。
どこかで君も、この月を見ていますか?
いつか君の横で、月を見上げられますように。
『空白』
私には空白の期間がある。
どうやって過ごして、どう思っていたのかが、
記憶から消されているのだ。
思い出したくなくて、抹消したのだと思う。
これからも思い出すことはないし、
あの時に戻ることもない。
もう苦しまないで良いと思うと、嬉しく感じる。
『台風が過ぎ去って』
暴風警報が出てなくてがっかりした朝7時。
もう少しゆっくり過ぎ去ってくれれば、
学校が休みになったかもしれないのにな。
いつもそうだ。
夜中に過ぎ去って、朝には潤いのある空が現れる。
なんでいつも夜のうちにいなくなってしまうの?
もっと居て欲しいのに。
でも、台風が去っていった後の空は
とてもとても綺麗で、毎度目を奪われるんだ。
『ひとりきり』
ずっとひとりだった。
関わることを避けて生きてきた。
これからもそうやって生きていくんだと思っていた。
なのに、どうして私の中に入ってくるの。
私の心が覆われていく。
まるで私じゃない人間になっているようで怖い。
どうにか逃げようとすれけれど、
雨雲が広がっていくように、歯止めが利かない。
元に戻るにはどうすればいい?
そんなの簡単だ。
私じゃない私を悪に見立てて倒すしかない。
私はこうやって、
これからもひとりで生きていくんだ。