鏡花 水月

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『センチメンタル・ジャーニー』

忘れるために各駅停車の電車に乗って一人旅に出た。
行き先は決まってなかった。
気になった駅にでも降りればいいかなって思ってた。

約3時間、電車に揺られて辿り着いたのは終点。
今の私にはどんな駅でも、モノクロに見えた。
終点の街は、
都会でも田舎でもない、そんな場所だった。

猶予は1週間。
これだけあれば、忘れることが出来る。
もう二度と来ないこの場所で、
私は君にさよならを。

9/15/2025, 1:53:11 PM