6/11/2025, 10:32:12 AM
雨音に包まれて、声も涙も、
ゆっくりと溶けていく。
誰にも届かなくていいと思った。
誰にも気づかれないまま、
このまま消えてしまっても。
でもふと、1つだけ願ってしまった。
最後の最後に、
誰かが名前を呼んでくれたらって。
6/10/2025, 11:01:32 AM
美しい夜が降りてくる。
風は優しく、音は全て遠ざかる。
君の瞳が闇に灯る。
触れた指先、
まだ温もりを覚えてる。
美しいものは、
いつも、すこしだけ痛い。
6/9/2025, 1:06:04 PM
どうしてこの世界は、
触れたとたんに消えてしまうのだろう。
柔らかな声も、あたたかい手も、
全て思い出になってしまう。
笑ってたことも、泣いてたことも、
昨日の夢の続きみたいにぼやけて、
どこにも届かない。
それでも誰かは、今日も誰かを待っている。
誰にも見えない場所で、
名前のない光を信じながら。
6/8/2025, 9:38:29 PM
君と歩いた道、
今は風しか覚えていない。
影も声も、落ち葉にまぎれて、
何も残らなかったのに。
それでも、あの花だけは
毎年、咲くんだね。
6/7/2025, 12:35:23 PM
夢見る少女のように、
光は直ぐに翳りへと変わる。
咲いた花びらは、
風の音も知らずに散る。
祈りも、名前も残らない。
ただ、美しかっただけ。