米粒の逆襲

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7/6/2025, 5:04:05 PM

空恋なんて名前をつけたのは
君を想うたび、空を見上げていたから。

雲のかたちに似た言葉を
君にだけ届けたかった。

でも、風はいつも何も運んでこないまま
空だけが優しく泣いていた。

今でも時々、
「今日の空、きれいだよ」
って、言いたくなるんだ。

7/5/2025, 4:32:59 PM

波音に耳を澄ませて

遠ざかる足音をそっとなぞった。
君がいた夏の終わりを
まだ、綺麗にしまえないまま。

寄せては返す、あの日の声。
もう聞こえないってわかってるのに。

静かすぎるこの浜辺で
名前を呼びそうになった。

7/4/2025, 10:12:03 PM

青い風が吹いた。

君のことを思い出す前に、
涙が先にこぼれた。

忘れたはずの声
薄れてたはずのぬくもり

季節は変わっても
この風だけは、君を連れてくる。

7/3/2025, 10:40:09 AM

遠くへ行きたい。

名前も知らない駅で
知らない風に吹かれてみたい。

君の声が届かない場所で
やっと、自分の呼吸を思い出せる気がする。

それでもふと
振り返ってしまうのは
まだ、君を捨てきれていない証。

7/2/2025, 12:07:52 PM

クリスタルみたいだった。
君の眼差しも、触れた指も。

綺麗すぎて息を呑んだ。
壊したくなくて、言葉を飲んだ。

だけど静かに
あの日、音を立てて
何かが砕けた。

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