どうしてこの世界は、触れたとたんに消えてしまうのだろう。柔らかな声も、あたたかい手も、全て思い出になってしまう。笑ってたことも、泣いてたことも、昨日の夢の続きみたいにぼやけて、どこにも届かない。それでも誰かは、今日も誰かを待っている。誰にも見えない場所で、名前のない光を信じながら。
6/9/2025, 1:06:04 PM