米粒の逆襲

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6/10/2025, 11:01:32 AM

美しい夜が降りてくる。
風は優しく、音は全て遠ざかる。

君の瞳が闇に灯る。
触れた指先、
まだ温もりを覚えてる。

美しいものは、
いつも、すこしだけ痛い。

6/9/2025, 1:06:04 PM

どうしてこの世界は、
触れたとたんに消えてしまうのだろう。

柔らかな声も、あたたかい手も、
全て思い出になってしまう。

笑ってたことも、泣いてたことも、
昨日の夢の続きみたいにぼやけて、
どこにも届かない。

それでも誰かは、今日も誰かを待っている。

誰にも見えない場所で、
名前のない光を信じながら。

6/8/2025, 9:38:29 PM

君と歩いた道、
今は風しか覚えていない。

影も声も、落ち葉にまぎれて、
何も残らなかったのに。

それでも、あの花だけは
毎年、咲くんだね。

6/7/2025, 12:35:23 PM

夢見る少女のように、
光は直ぐに翳りへと変わる。

咲いた花びらは、
風の音も知らずに散る。

祈りも、名前も残らない。

ただ、美しかっただけ。

6/6/2025, 3:59:20 PM

さあ行こう。
嘘ばかりの昨日を脱いで、
裸のままでもいいから。

君の名前を呼ぶ声だけを、道しるべにして。

泣いたっていい、立ち止まったっていい。
でも、それでも君が隣にいるなら、
世界はまだ、終わらない。

さあ行こう。
朝焼けの向こうへ、
ふたりで。

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