【泣かないよ】
ごめんね。もう、泣かないよ。
きっと君を困らせちゃうよね。
もう、泣かないよ。泣かない、から。
そう言って、苦しげに笑う君はとても綺麗で、とても儚かった。
そんなこと、言わないで欲しかった。
でも、その言葉を紡がせてしまったのは僕のせいだから。
僕は君の涙を見ても、どうすることも出来ない。
謝るのは僕の方だよ。ごめん。
それすらも言えなくて。
言葉に出来なくて。
言いたいことは山のようにある。
口をパクパクと動かしても声は君に届かない。
ねぇ、神様。
最後に1つだけ、いや、二言くらい届けさせてください。
お願いしても良いですか?
"ごめんね。本当にありがとう。"
届いたかな。
もう、会うことは出来ない、君に。
君が生きている限り、君に幸せが訪れますように。
僕からの最後のお願い。
『僕なんか忘れて、強く生きてほしい。』
大好きだよ。忘れないで、、なんてね。
今日もまた、1つの魂が、空へと還りました。
魂は星となり、今も夜空に輝いています。
るあ
【過ぎ去った日々】
過ぎ去った日々は戻ってこない。
やり直ししたくとも出来るはずない。
愛してると呟いたあの時も、大好きだと言い返してくれたあの瞬間も。
全て過ぎた1日の中にある。
同じ日は、もう二度と来ない。
君の居る日はもう二度と。
過去に想いを寄せれば、色んな思いが湧いて出てくる。
愛していたんだよ。本当に。
ごめんね。僕が不甲斐ないせいで。
この言葉も、君に届くことはもう二度と無いんだろうな。
これからは、来るであろう未来に想いを寄せて生きていこうかな。
るあ
【君は今】
君は今、何処に居ますか。
君は今、元気ですか。
君は今、僕の事を、覚えていますか。
なんて。
きっと君は。
君は今、僕の事など、覚えていない。
毎日がキラキラと輝いて、愛を伝えあっていたあの頃には、もう戻れない。
いや、戻りたくないのかもしれない。
僕は、君に限りない愛を。
君は僕に何をくれただろうか。
あまりにも不平等だろう。
一方的な愛はいつか自分からも相手に求めるようになる。
僕だけが苦しむことになる。
愛されたかった。
もっと。ずっと。
大きな愛情が欲しかった。
なんてね。
君は今、しあわせですか?
僕は今、しあわせですか?
るあ
【0からの】
たとえ、0からだとしても。
何をしてでも好きにさせてみせる。
「おはよー。」
「おはようございます。」
「今日も来てくれたんですね。」
「もちろん。毎日来るって約束したから。」
「迷惑なら良いんですよ?」
「僕が来たいんですー。」
「それなら、、良いですけど。」
迷惑だなんて。
そんなわけ無いじゃないか。
僕はずっと。君を愛してる。
記憶喪失になっていたって、変わらない君なんだから。
君は忘れてしまっているだろう。
"0からでも、君を好きになるし、好きにさせる"
愛してるよ。永遠に。
るあ
【今日にさよなら】
今日の夕焼けは僕の心に沁みる。
今まで気にしないようにしていた事が次々と心に溢れてくる。
あの日、君に出会ったこと。
僕が君に一目惚れをしてしまったこと。
誰にも取られたくなくて、必死にアピールをしたこと。
それでも君は振り向いてくれなかったこと。
ご飯に誘って、一緒に遊園地へ出掛けて、誕生日なんかはプレゼントの渡し合いをして。
それなりに好かれていると、勘違いして。
なけなしの勇気をかき集めて、君に告白したこと。
呆気なく振られてしまったこと。
君に、"そんな目で見ないで欲しい"と、言われてしまったこと。
溢れて、溢れて、止まらないその記憶は、全て君関連だった。
ズンと重くなった足を引きずりながら家へと向かう。
どれだけ落ち込んでいても明日が来る事は解る。
昨日が戻らない事も知っている。
やり直したくても、やり直すことは出来ない。
どれだけ涙を流しても、君の気持ちは変わらない。
何かが変わるなんて、これっぽっちも思っていない。
でも、「もう一度」なんて。
そんな我が儘は言わないけれど。
吹く風に任せて。目を閉じて。
明日の僕がなんとかしてくれるだろう。
今日にさよならを告げて。
また、明日。
るあ