5/24/2025, 1:56:10 PM
『涙が地面に落ちるのはそれなりの重さがあるから』
それなり、というのがこのアーティストの素晴らしい所だ。
というのも、私の人生はほんの些細な、取るに足らない問題事によって崩壊した訳だが、それも当然の事なのである。些末の集合体である人生においては大層な理由など要らない。下らない苦悩で陥没したとて、何を恥じらう事があろうか。
5/22/2025, 3:22:19 PM
過去との差異にどれほどの意味があるというのだ。比較対象は、紛れもない、あの男であるというのに。
5/17/2025, 11:57:58 PM
人類の罪は人類を名乗り出したところから始まる。そして文明とは、隠すべきものを隠さないという点において、露出狂と似ている。知能を認めたと同時に認知の弊害を失念してしまったとは、何たる皮肉だろうか。
5/17/2025, 2:12:48 AM
諦める事が求める覚悟は至って少量で、その好物はといえば、目も眩むほどの狂気である。
これを裏付けるのは簡単な事であり、不眠症の夜の月明かりに照らされた居室を思い描いてほしい。病弱の齎す数少ない揺り戻しを、私達の恥という恥を知る悪友と共に過ごしたいなどと、誰が思うであろうか。
5/14/2025, 11:04:11 AM
呼吸する時まるで呼吸していないように振る舞う。
物を見る時まるで物を見ていないように振る舞う。
生きている時まるで生きていないように振る舞う。
まさか、疑念こそ存在なのだとしたら、信じるという行為には一体、どれほどの疑念が向けられているというのだろう。