はな

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2/16/2024, 11:45:45 AM

誰よりも優しい人。
「優しさ」なんて測れるのかは知らないけど、もしできるのなら、世界でいちばん、誰よりも優しい人というのもわかるはずだ。
それはいったいどれだけ素晴らしい人なのだろう。
そんな人になれたのなら、わたしはどんな生活を送ることになるのだろうか。
もちろん、人に感謝されて嬉しくなることもあるだろう。でも、それより辛いこともたくさんあるはずだ。
わたしはそんな風にはなれない。わたしは人のことを気遣うふりをして、結局自分ばかり大切にしてしまう。
誰よりも優しい人は、自分のことは気にせず人を助けるのだろうか。
自分を犠牲にしてまで人を助けるのは、優しさなのだろうか。
必ず誰かの幸せの下には犠牲が敷かれていて、自分がまったく無傷のまま誰かを助けるなんてできなくて、すべての優しさを公平にするなんて無理で。
でも、それでも。すこしずつ、すこしずつでいいから、誰よりも優しい人の荷物をみんなで代わってあげられる世界になったらいいと思う。

2/15/2024, 12:54:55 PM

10年後のわたしからの手紙があったなら。それにはいったい、何が綴られているのだろう。
わたしのことだから、きっと何枚にもわたって、想いを込めて書いたのだろう。読むのにも時間がかかりそうだ。
内容はどんなものだろうか。自分の気持ちのこと?仕事のこと?人間関係のこと?それとも、わたしへのメッセージ?
もしそうだとしたら、何をわたしに伝えたいのだろう。きっとそんなにそれっぽい言葉は思いつかないから、ありきたりなものばかりかもしれない。
じゃあ、わたしが10年前のわたしに手紙を書くなら、何を綴る?
頑張れと言いたい。疲れていたわたしに。
安心してと言いたい。怖がっていたわたしに。
何とかなると言いたい。不安で辛かったわたしに。
そして、あと何がある?
そうだ。ありがとうと言いたい。
ひとりで闘ってくれたわたしに、言ってあげたい。
結局10年経ったって、考えることはそんなに変わらないはず。それなら。
ありがとう。
未来のわたしが言ったのだ、手紙に書いてあったのだ。
そう思うことにして、わたしはまた、わたしのために闘う。

2/14/2024, 10:55:13 AM

バレンタイン。
1年に1度、チョコと共に想いを渡す日。
好きな人、友達、家族、クラスメイト。
誰に渡すかは人それぞれ。渡さないという選択肢もある。
でも、なぜわざわざこの日に渡すのだろう。
別にいつでも渡せばいい。この日にしか渡してはいけないなんて決まりはない。
でもなぜか人間は、この日を選んで渡すのだ。
わたしは、それは人間が繊細で臆病だからだと思う。
人間はきっと怖いのだ。こんななんでもない日に突然告ったら変かな、いつ告白するのがおかしくないかなとか、いろいろ気にしてしまう。
だからバレンタインなんて日をつくったのだろう。
そんな事情を想像すると、なんだか微笑ましくなるのだ。
簡単には伝えにくい想い。告白でなくとも、誰にでもそれはきっとあるのだろう。せっかくだから、この微笑ましい日を活用してみるのも悪くない。
わたしもそうすることにする。わたしに好きな人というのはいないので、お父さんにでも渡すことにした。
いつもはあまり伝える機会のないこの想い。チョコマフィンにのせて、手紙と共に、手渡しで。
「いつもありがとう」

2/13/2024, 12:30:33 PM

わたしは今も、あの子を待っている。
わたしは昔、友達と約束をした。
友達は同じ習い事をしていたけど、引っ越してしまうらしかった。
あの子は言った。
「3年後に帰ってくるから。またこの習い事するから、待っててね」
あの子は帰ってこなかった。
引っ越したまま帰れなくなってしまったのか、習い事をやめてしまったのか、それとも別の理由があるのか。それはわからない。
しばらくして、ある時、習い事をやめないかと言われた。
言い訳をして断った。わたしに才能がないことは知っていたし、他にもっと安く良いことを教えてもらえる場所があるのも知っていた。
でも、あの子を待ちたかった。
あれからしばらくしたけど、やっぱり帰ってこなかった。
あの頃は、引っ越した子ともうひとりとで仲良し3人組だった。
もうひとりの子は上のクラスに上がってしまって、わたしは取り残された。
その子とすれ違ったこともあったけど、その子のまわりには他の友達がたくさんいた。
よかった、と思った。
わたしなんかに囚われず、もっといい友達と出会えたんだ。
その事実に、なんだか安心したのだった。
きっと引っ越したあの子も、新しい友達ができたのだろう。
実際、わたしも新しい友達がたくさんできた。みんないい子。
でもわたしは心のどこかでずっと待っている。
「待っててね」
あの子は、確かに、確かにそう言ったのだから。

2/12/2024, 11:58:35 AM

伝えたい、この想い。
わたしは今まで、たくさんの人に支えられてきた。
生まれてから今まで、わたしがひとりで何かをこなせたことはない。
家族、先生、友達。顔も見たことがない人でさえ。
みんなに支えられている。
嬉しいときに一緒に笑ってくれた。
悲しいときに一緒に泣いてくれた。
成功したときに喜んでくれた。
失敗したときになぐさめてくれた。
背中を押してくれた。
立ち止まることを許してくれた。
自分のいいところに気付かせてくれた。
でもわたしはその人に何をできた?今までもらったものに見合うものを、どれだけ返せた?
手遅れにはしたくなかった。だけど今はまだすこしずつしかできない。ごめんね。
まだわたしはひとりで立てない。でもいつか必ず返す。
わたしもきっといつか、誰かの支えになる。
だから今は、もうすこし待ってほしい。
今は、これだけ伝えたい。
ありがとう、みんな。

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