「二人だけの。」
貴方と私、二人だけの世界が欲しい
お互いの秘密はお互いしか知らないような、
そんな関係が欲しい
授業中はぼんやりと私のことを考えていてほしいし、
目で追いあっていたい
周りからも特別な空気感を察知されてしまうくらい
だだ漏れでありたい
そんな、二人だけの。
「最後の声」
死んだ時、人生で1番幸せだったのはいつかと聞かれたら、私は迷わず貴方と付き合っていた時と答えると思う。
どこが好きだったかってね、声なのよ。
貴方の少し低くて真っ直ぐなその声が、大好きでたまらなかった。
でも、もう思い出せない。
人間は、人の声を忘れやすいって聞いたことある。
ほんとだったんだね。
あんなに毎日寝落ち通話してたのになー。
最後の言葉はなんだったかな。
あのとき、彼は何を言いかけていたのだろう。
「君の背中を追って」
私の憧れ、それは近所に住む5つ上のお兄ちゃん。
小さい時はどこへ行くにもついて行って、小学生の時はよく遊んでもらっていた。
私が中学生活を過ごすようになった頃、お兄ちゃんは高校3年生だった。
もうその頃には会うことこそほとんどなかったが、会った時にはいつもと変わらない優しい笑顔で接してくれた。もうそれだけで十分幸せだった。
中学2年生になって、最近見かけないなと思っていたらお兄ちゃんは県外の大学に進学したらしくて年の差をとても恨んだ。
連絡を取るすべを持たない私には、どうすることもできず、そこから全く会うことも無く、数年が経ってしまった。
ある日、私が大学から帰ると「お兄ちゃん結婚したんだって」と唐突に母から伝えられた。
ああ、ついにか。少し前にお兄ちゃんらしき人が綺麗な女の人と帰ってきているのを見たときから、覚悟はしていたが、胸がずきんと痛んだ。
ずっとずっと追い続け、いつか隣に並びたいと願った背中の隣には、いつの間にか知らない人が並んでいたのだった。
「糸」
あの人との糸は切れてもいいや
この人も別にいらないや
やけくそになって、人との縁を切って切って切りまくって見える世界を狭めていた私を引っ張ってくれたのは貴方だった。貴方のおかげで人間も捨てたもんじゃないなって改めて思うことが出来たの。
よく考えたらいらない糸なんてひとつもなくて、ゆっくり時間をかけて巻き直していった。
貴方に余計な心配かけないようにって頑張った。
でも貴方は、「俺が居なくても生きていける」なんてほざいて消えてしまった。
私が1番離したくなかった糸は、私の想いなど露知らず、ふわふわと風に乗って遠くへと運ばれて行った。
まだ切れてないよね?信じてもいいかな?
「I love」
この気持ちは、恋なのかな。
それとも推しへの愛と似たようなものだろうか。
ぐるぐる思考を巡らせながら彼の背中を見つめる。
こういうことを考えている時点でそれは恋だよ、とChatGPTが言っていた。
そうなのかもしれないとは思いつつ、まだ自覚したくなくてあえて結論は出さないようにしている。
口に出してしまうと現実になる気がして、友達にも言えていない。だからAIに相談しているのだけれど。
別に恋とかではない、と頭では考えているが、最近、確実に恋愛系の曲を聴くのが楽しくなってきているのを感じる。インスタのノートに流しまくりたい衝動と日々戦っている。
もう、誤魔化しが効かないかもしれない。