性同一性中学生

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8/23/2023, 11:13:38 AM

ゆらゆらと布が揺れ体が濡れる。夜の海へ行こうと思ったのに理由は無い。
ゆっくりゆっくり足が前に進んで行く。ポケットに入っている石がカチカチとぶつかり音が静かな浜辺に響く。
肩辺りまで浸かっただろうか、不意に足が滑りザボンと体が全身海に浸かる。貴方だ。貴方が居る。ゆっくりゆっくり私の顔に手を近づけグイッと引っ張り顔を近づける。「愛している」不意に口から零れたそれはゴボゴボと波に乗って消えた。

8/20/2023, 12:16:50 PM

さよならを言う前に君に会いたいなんて言っていたはずの貴方はもう何処にもいない。自分で言っていたことはこちらが何か言う前に約束と決めていたはずの貴方なのに。
貴方は約束だなんて言わずに帰って行ったのにいつの間にか私が勝手に約束だと思い込んでいたようだ。
ねぇ、さよならを言う前に貴方に会いたかった。

8/17/2023, 10:37:46 AM

いつまでも捨てられないものなんて無いと思っていた。全部捨てても何も感じないだろうと何をされても仕方ないだろうと思っていた。なのに君のようなわざわざ気を使う人が来たから全部全部捨てたものもあげたものも拾い集めてしまった。
君がいなくなるとは思わずに拾い集めたゴミ達は全部道端に転がる石のように蹴られ踏まれ捨てられた。

8/16/2023, 11:22:23 AM

誇らしさを汚して、信念を汚して、心を汚して、最後に手に入った1人きりは何も綺麗にはしなかった。
誇らしさを胸に信念を貫いて心を守っていたあの時の自分に戻ることは出来ずただただ1人きりを満喫していた私の目には涙では無く薄笑いが浮かび私の全てを汚した大人はそれ見ろと自分のした事を全て私の責任にしてくる。
誇らしささえ汚さなければきっと変わること無かった夢は今はもう思い出せずにゴミの山に埋まった。

8/15/2023, 10:35:08 AM

夜の海に光る海月を眺めていた。ユラユラ揺れる触手が淡く輝いて丸い大きな月が波に揺られていた。
どれだけ探しても君が好きだと言っていた赤く光る海月は見つけられずに夜の海を眺めていた。去年までは君も横に居たのに。淡く白く光る海月はいつの間にか消えて日が少し登っていた。
君の影は夜の海に揺られて消えた。

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