【空に溶ける】
世界が空に飲み込まれたらどんなに美しいのだろう。
辺り一面青一色に覆われる。
誰も知らない世界の果てに。
自分は降り立つ。
【どうしても…】
伝えたい想いがある。
それは言葉にするには憚(はばか)られ。
黙っているには想いが溢れすぎている。
気付いてる?
私の想い。
まさかね。
だってきっとこんな私は
あなたの眼中に映り混まないはずだもの。
寂しいね。
それでもこの想いが消えないのは、
やっぱり私は…。
【まって】
待ってなんて言わないで
やっと決心がついたのに…
何?やり直したいって?
無理よ。
あなたが悪いんじゃない
それなのに今更…
え?君にだって非はある?
そう。
そうやっていつも私を悪者にするのね…
何よ!いつだってあなたは自分が可愛いの!
自分が良ければそれでいいのよ!
じゃあなに?私が謝れば全てなかったことになるの?無理よね、あなたも分かってるはずだわ。
さようなら、もう二度と会うことはないでしょうね。
…って聞いてる?にゃん吉?
にゃ~ん
もう次絶対役を勝ち取るんだから!
さぁ、もう一度!
にゃ~ん…
【まだ知らない世界】
まだまだ知らない世界が私にはある。
自分が住んでる町だって詳しく知らない。
歴史も知らない。
自分が生きてるうちにどれくらいこの世界を知るんだろう。
きっとそれはひとりでは叶えられないことだと思う。
世界を知ることは人との繋がりも広がっていくのだろう。
そうなれば自分も少しはまともな人間になれるだろうか。
【ただ君だけ】
見つめていた。
ただ君だけを。
遠くて近い。
手を伸ばせば届きそうな距離なのに。
それでも君は何処までも遠い。
この腕の中に閉じ込めてしまえたらどんなに優越感に襲われるだろう。
ただ君が愛おしいだけで。
こんな浅はかな考えが胸の中を満たす。
手に入れればそれでいいのか?
それとも手に入らないからこんなにも恋い焦がれるのか?
それは己自信にも分からない。
狂おしく激しく愛しさだけがこの体を駆け巡る。
もう君だけしか見えない。
これを恋だとか愛だとか名付け呼んでしまうにはどうしても陳腐でしかないのだ。