【あなたは誰】5
体がみるみる縮んでいく。
一体どうなっているのか。
私はどのくらい縮んでくのか。
まさかこのまま消えて…
「そんなの困る!…あっ、止まった」
ある程度縮むとそれはやんだ。
「まあ何はともかくこれであの扉が通れるわ!」
体が元通りの大きさに戻るかは不安だけど…。
ま、なんとかなるでしょ!
ポジティブなのが私の良いところ!
「じゃあ、レッツゴー!…って開かなーい!?」
えっ何どう言うこと!?なんで開かないわけ!
?「開くわけないだろうお嬢さん。私には鍵が掛かっているのだから。」
「!?」
何ッ!?またどっからか声がする!もう何が起きても驚いてなんかやらないんだから!
「あなたは誰!?」
「扉だよ」
「そうよね!そう来るわよね!」
扉「さっきも言ったが、この扉には鍵が掛かっている。開くには鍵が必要だ。テーブルの上に手紙と一緒に置いていなかったかい?」
「手紙…」
ああ…ここにきてスチール回収するのね。
「あったけど、鍵なんてなかったわ」
扉「おや、それは困ったね。鍵がないとここを通ることは出来ないんだよ」
「ならどうすれば…」
私は立ち尽くした。
【君の声がする】
夢の中で初めて君が登場した。
声だけは初夢で。
夢で逢えただけでも私は幸せ🍀
【ココロ】
心で繋がりたいのはあなただけ
あなただからだよ
【星に願って】
願うよ。
あなたが私を好きになってくれるように。
何度だって。
やっぱりこの気持ちはそう簡単には消えてくれない。
自分ではどうしようもないの。
だってあなたしか私は見えない。
どんな宝石の輝きよりも
夜空に浮かぶ星の瞬きにはどんな光も霞んでしまうんだから。
あなたしか私は要らない。
【君の背中】
私の前を歩くあなたの背中はいつも綺麗に背筋が伸ばされていた。
真っ直ぐに前だけを見て。
一度だけ横に並んだ。
肩と肩がぶつかりそうなほどあなたを近く感じることが出来た。
それなのに。
今はどうしてこんなにも気持ちが離れてしまったんだろう?
きっと私の中でしかそれは存在していなくてあなたはそれが仕事だから私に合わせてくれていただけなんだよね?
ちゃんと知ってるよ。
だけどね。
だけど。
それでも私だけのあなたになって欲しかった。