【ベルの音】
Ring Ring Ring!Ring Ring Ring!
「さぁ、今夜も年に一度の大イベントだよ!」
「さぁ、仕事だ!仕事だ!」
年に一度。
僕達はあちこちの国から集まり、あちこちの国へと散っていく。
そう、僕達はサンタ。
今夜も夜が明け子供達が起きるまで急いでプレゼントを運び配らなければならない。
それはもう一分一秒も無駄には出来ない。
こっちからしたら地獄のような所業だ。
ただし、煙突や窓がなければ僕達は家には入れない。こんな世の中だ、窓の鍵なんてよっぽどでなければ空いてなんていないだろう。
それに僕達の姿は純粋にサンタを信じてくれなければ見えない。
だってそうだろう。自分の寝てるとこに大の男が現れたら…即通報されて牢獄行きだ。
さて、話が脱線しちゃったけど。
僕達は、朝目が覚めて。
枕元にあるプレゼントを見つけた時のあの喜びと驚きが入り交じった子供達の笑顔が大好きなんだ。
…本当だよ?
だから、今年も楽しみに待っててね!
【寂しさ】
何をしていても。
誰といても。
満たされない。
この心に燻る、空虚感。
手に入れば、心は満たされるの?
追い求め続ければそれは手に入るのだろうか?
きっと、何も、誰も。自分でさえもこの寂しさを埋めることなんて出来ない。
【冬は一緒に】
炬燵で蜜柑でも食べませんか?
【とりとめもない話】
「今日の夕飯何が食べたい?」
「んー」
「ハンバーグ?」
「んー」
「オムライス?」
「グラタン?」
「唐揚げ?」
「餃子?」
「んー、何でもいい」
「ぶちのめすぞ☆」
とりとめのない会話
【風邪】
「こほっ、こほぉっ…はぁ~~」
やってしまった。
風邪なんて引くつもりなかったのに…。
今日は大事なプレゼンの日だった。
それなのに…。
「こほっ、こほっ!あ"〰️ー」
もうやってられない。
いっつもそう。肝心な日に限って私は体調を崩したり、熱を出してしまう。
本当に嫌になる。
「あいつ…大丈夫だったかな?」
私が熱を出したため今日は、今日まで一緒にプレゼンの準備をしてきた後輩が私の代役を勤める。彼もうちの会社に来て、随分経った。そろそろ私の元を卒業してもいい頃。
…それは嬉しさと共に少しだけ寂しい気もする。
「そろそろ終わった頃だな」
私は脇に置いてあるスマホを手繰り寄せ、開いた。
"お疲れ様です。
今日はごめんね。
プレゼン大丈夫だった?"
簡単な文をメールで送った。すぐに返信なんてこないと思った。それなのに。
"お疲れ様です!
体調は大丈夫ですか?
安心してください!プレゼン上手くいきましたよ!先輩の思いもしっかり伝えてきました"
「マジか…」
それはなんだか気恥ずかしい。
けど、
「上手くいったなら良かった」
"本当にありがとう。良く頑張ったね"
"はい、ありがとうございます!
ただ…"
"どうした?何かあった"
"いえ、ただ、やっぱりとなりに先輩がいなくて少し寂しかったです"
「!?」
"だから、早く風邪直して、また元気な顔俺に見せてくださいね!じゃあ、お大事に"
「…また、熱上がりそう」
下がったはずの熱は再び頬を熱くさせた。