【泣かないで】
"泣かないで、きっとまた会えるから"
そう、僕に言い残し。
君は僕の世界からいなくなった。
君が僕の前に現れた毎日は、今まで何もなかった日常、そして僕の心に彩(あかり)を灯した。
君のいなくなった世界は、まるで暖炉から焔が消えたように静かな部屋にたった独り取り残された蝋燭のようで。
どうして、君はいなくなってしまうのか。人ひとりに与えられた命が永遠のものになれば良かったのに。
そう願えど永遠が続けば君の苦しみも永遠に続くのか?それならば、一層--。
「会いたいよ…、君に、」
呟きは暗く冷えきった部屋に虚しく消えただけだった。
【冬のはじまり】
冬のはじまりはいつも曖昧な気がする。いつの間にか秋が終わって、気付いたら冷え込みが半端なくなり、着るものも厚着を増す。
今日の天気予報だって、夜には雪が降るとか告げている。
今からでも遅くはないのでこれ以上寒くならないで下さい。切に!
【終わらせないで】
つい、こないだの話だ。
絶賛、片想い中の恋。
叶う確率はどのくらい残されているだろうか?
その人を目で追うのはいつも私ばかり。
あっちは私のことなんてなんとも思ってない。
だから、たった数分だろうと私には貴重で幸せな時間なのに。
今回何故か、いつも確認されることをすっ飛ばし早々と切り上げられそうになった。
私の心中穏やかではいられなくなり思うのは、
お願いだから、終わらせないで!
【愛情】
愛情。敬愛。恩愛。慈愛。純愛。信愛。溺愛。
愛を文字だけで表現し伝えることは中々難しい。だって、言葉以上にあなたに愛を伝える術は解らないのだから。
【微熱】
会うたび、貴方は格好良くなって私の瞳には映ってしまう。いつの間にか私の頬は熱く朱みを帯びる。だけど、この気持ちが恋なのかただの尊敬なのか今になって分からなくなってた。
どうして?
あんなにも好きが溢れていたのに…。
貴方の心が解らないのが不安なの?
どうせ私なんて好きになってもらえないと思うから?
私はただの実験対象でしかないの?
最近、貴方が格好良く見えるのは貴方が私ではない誰かに心を奪われているからだと思った。
それを考えると私の心は落ち着かない。
貴方の気持ちが知りたいです。
そうすればきっと私のこの気持ちも救われるのだろう。