時を結ぶリボン
時を結ぶリボン。
それは赤く細いリボン。
願いを込めると必ず
叶うと言われている。
そのリボンを小指に結び、
ずっと肌身離さずに。
明日への光
Q.今何をしている?
A.僕は布団に潜っていたところだ。
Q.その布団の中で何を考えている?
A.特に何も。全てがただ暗いんだ。
Q.なるほど。なら君にとって「暗い」とは?
A.「無」だ。何も無い。ただ静かなだけ。
Q.何も無い?寂しくないのか?
A.寂しい…か。何も感じないんだ。
Q.今君は何を感じてる?
A.深く溺れている。何も感じない程に。
Q.その「無」から抜け出したいか?
A.あぁ。だが僕には無理なんだ。
Q.なぜ無理だと思うんだ?
A.僕には今何も感じないんだ。
Q.それでいいのだ。
A.…。
Q.君にとっての「光」は?
A.「光」?そんなものはないのだ。
Q.あるのだ。信じればきっとな…。
A.…。
Q.もう一度聞く。君にとっての「光」は?
A.「明日」だ。
星になる
「ママ」
「なぁに?」
「ママは星になるの?」
「そうよ」
「どうして星になるの?」
「そうねぇ…綺麗だからよ」
「ママも綺麗だよ!」
「ふふありがとう」
「ねぇ星になったら何するの」
「あなたを…ずっと見守るのよ」
「ずっと?」
「そう…ずっとよ…」
「ねぇ眠いの?」
「そうね…ねぇ愛しているわ」
「わたしも!」
「…ねぇ起きて」
「起きてよ!」
「起きてってば!」
「ママは星になった」
「本当に?」
「あぁそうだよ」
「…」
きらめく街並み
夜中に歌舞伎町を1人で歩いていた。
もうすぐクリスマスだからなのか
あちらこちらで盛りあがっている。
ホテルに向かう、客と腕を組んで
歩いてるホストやキャバ嬢もよく居る。
煙草と酒、そして香水の混ざった
ツンとした濃い大人な匂いは
自分の寂しさを紛れてくれた。
金と欲望まみれのこの世界はきっと
自分と同じような人間が潜んでいるのだろう。
紅の記憶
紅葉。
ひらりひらりと宙を舞う。
濃い紅や淡い紅が混ざっているのが見えた。
陽に照らされた紅葉が喜んでいる。