2/6/2025, 10:32:44 AM
静かな夜明け
泣いて泣いて泣きまくった。
こんなことで泣きたくないと
自分なら大丈夫だと言い聞かせても
涙は溢れてくるばかり。
泣き疲れた夜明けは
静かな世界が今日を迎える。
2/3/2025, 10:54:22 AM
やさしくしないで
───帰り道の交差点。
聞き慣れた足音が
俺の胸を締めて目の前の景色は
鮮やかに蘇った。
「ねぇそこで何してんの邪魔だよ」
低くて甘ったるい声は
あの日のままで。
俺達は恋人ではない。
でも親友でもなくてただ切ない
細い糸で繋がっていた。
「ねぇ聞こえてんの?」
気付けば俺は足を止めていて。
信号が変わる直前だった。
「ねぇなんであの日優しくしたの」
足音に掻き消された俺の声は
震えていた。
聴くなよ。言うなよ。
気付けばその足音は遠のいて
普段の景色に戻っていた。
1/31/2025, 8:15:41 PM
旅の途中
道端のミスミソウ
節約したとはいえもう空の水筒
今日も地道に生きていく。
1/30/2025, 11:43:39 AM
まだ知らない君
学生時代。
君が僕の嫁になる前の話。
「罰ゲームで告ったけど本当は君が好きで
失敗した時の言い訳にしてたんだ。」
────「知ってるよ。」
知らなかったのは僕だったみたいだ。
1/29/2025, 11:16:02 AM
日陰
──その木漏れ日が眩しくて
鳥のさえずりが聞こえてくる季節。
私はいつも通り読書をしながら
あの木の下で眠っているあなたを
窓際から眺めていた。
あなたの茶髪が陽にあたって
ゆらりと揺れている。
──3時のおやつの時間。
手作りのスイーツを
ガーデニングに運んで
あなたを呼ぶ。
「今日も天気がいいわね」
しっかりめに焼いたスポンジに
今にもとけてしまいそうなクリーム。
艶のかかった甘酸っぱい果物と
爽やかな香りのミント。
あなたの好きな甘いケーキを
作るのが私の楽しみ。
ゆったりとのんびり、
2人だけの甘い時間を堪能する。
ふわっと風が吹いて
あなたの茶髪が揺れた時
小さな声が聞こえた。
「また会いに来るね」