「今から帰る〜」だけのLINE
それだけで母は充分なんですよ
夜空に輝く星達は、消滅する前に眩いばかりの光を放つと聞いたことがあります。
命を持つもの全てそうなのかもしれません…
自分の身体を自ら子に差し出して、一生を終える小さな虫までいるそうです。
亡き母は闘病から最期までの間、母親としての強さを私に教えてくれました。
私の命が尽きる時、誰かの心を少しでも強く出来ていたら「幸せな人生だった」と想えるでしょうね。
我が家には一番多い時で猫が6匹暮らしていました。
三男はトロくて人も猫も大好きな黒猫でした。
大事に育てたのに14歳で病が発覚し、17歳目前で看取る事となってしまいました。
彼を1人には絶対しない様 家族交代で
色んな話をしながら身体を撫で、笑い、
時々抱っこして頬擦りしたり…
7月半ば、夜明け近くの薄暗さの中、ふわっとレースのカーテンが揺れ、いっとき風を感じる日が続いたのです…
それから数日後、彼は穏やかに逝きました。
夜明け前 静かに吹いた風は、あの子の命の灯火をゆっくり ゆっくり消してくれた風だったのでしょうか…
お別れは充分出来ました…ありがとう。
初めてバイトをした18歳の時、本気の恋をしました。
本気と言えば聞こえが良いけど、今思い返すと「エゴ満載の恋」だった。
一緒に昼休憩に入り、並んで歩くだけで既に恋愛気分。
自分だけのモノにしたい、人のモノなら奪ってやる。
純粋にそう思っていた…
純粋に、ただ ただ 好きで、その気持ちで必死だった。
恋はエゴイズムの塊だと思いませんか…
90歳を超えた父の部屋にあるカレンダーは今年の春で止まっています。
高齢と認知症で施設に入ったからです。
「まだ可哀想じゃ無い?歩けるんだし」
「一緒に住むって言ったの貴方じゃない」
色々言われました…
けれど私は心も身体も限界だった。
無人の部屋にあるカレンダーが視界に入る度、自分への嫌悪感と父への罪悪感で一杯になる。
許して下さい。