90歳を超えた父の部屋にあるカレンダーは今年の春で止まっています。
高齢と認知症で施設に入ったからです。
「まだ可哀想じゃ無い?歩けるんだし」
「一緒に住むって言ったの貴方じゃない」
色々言われました…
けれど私は心も身体も限界だった。
無人の部屋にあるカレンダーが視界に入る度、自分への嫌悪感と父への罪悪感で一杯になる。
許して下さい。
思い返すと結構ちゃらんぽらんな生き方をして来ました。
夢中になった事もたいしてなく、嫌な事からは上手く逃げ、何者になりたいのかも考えず…
「もっとああすれば良かった…あの仕事を目指すべきだった…」等、数年前まで後悔していました。
自分の可能性を自分でゼロにしたのですから…
膨大な時間を無駄に過ごした事が悔しい。
もう後悔する時すら過ぎ去ってしまいました。
ただもう一度 この世に「生」をうけさせてくれるとしてもやめておきます。
有り難いことに、こんな私でも大切なものが出来たので「良し」としましょうかね。
喪失感をも埋めてくれる刻がこの世にはある様です。
世界に一つだけ と言われたら「花」しか浮かびません…
あの歌詞と優しい歌声に救われた方は少なく無いと思います。
私もその1人。
1人の人間を育てている時、レールから外れそうになった私を正しい位置に戻してくれた歌です。
親になるとどうしても子供が出来ない事にばかり目が行ってしまいます…
勉強 友達付き合い… 子供の将来の為 と、勝手に必死になっちゃうんです。
でも本当は違う。
出来る事に目を向け、褒めて、その先はいずれ大人になった本人が自分の人生を歩めばいいんだ…と、教えてくれたのがこの歌でした。
揺らがない軸を私にくれた気がします。
枕を通して、隣で眠る雌猫の鼓動を感じる夜があります。
私よりずっと早いリズムでそれは打たれている。
人間なら80歳以上の年寄り猫。
そのリズムを聞いていると時々怖くなる…あとどの位一緒にいてくれる?と。
私ももう若くは無いから、この子で猫との生活は終わりにするつもりです。
お互いの鼓動もいつかは止まるけど、ゆっくり一緒に生きようね…
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(やった! 明日は誰も夜帰って来ない日だ!)
夕食の支度しないですむぞ🥰
1人でゆ〜っくりYouTube見よ〜
ささやかに小踊りする私です。