舞桜

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3/5/2024, 11:11:03 AM

 たまには贅沢しようよ。

贅沢なんて、しなくても死なないよ。
 でもたまにの贅沢は心の栄養だもん。
贅沢しなくても、体は栄養取れるからいいの。
贅沢なんてお金の無駄だよ。

 人の心はそんな「無駄」を食べて育つんだよ。
 雨の日の木々の艶めきだとか、
 朝露に洗われた街々だとか。
 僕じゃない、誰かにとってはどうでもいいかも
 しれないようなこと。

ふうん。
 君の心はきっと腹ペコだと思うな〜。
何をご所望で?
 やった!それじゃあ焼き肉とチョコケーキを!

3/2/2024, 11:17:45 PM

わからない。

わからない。

わからない。

生まれてこの方13年と少し。
誰かにとってこの数字は人生の半分にも満たない。
だが誰かにとっては自分よりもずっと、
私が圧倒的に大きいと感じるだろう。

私は真の絶望なんて知らない。
だから、希望だって知らない。
きっと私が知っていたとしたら、
「可哀想」と、人は言うかもしれない。
なにも、言わないかもしれない。

これはきっと幸せなことだね。
外の世界を知らない子供は恐ろしい場所へ
自ら足を踏み入れようとするのだね。

私は絶望したことがあるよ。
希望なんて見つけられなかったけど。
誰かにとっては小さな小さな小さなことかもね。
私もそれをわかってるつもりだ。

もう少し、生きてみようと思う。
「たった一つの希望」を知るまで。
それほどの絶望に身を投じるまで。

3/2/2024, 12:44:59 AM

僕は生まれた。

生きたいという本能的な欲で、
食べて、寝て、泣いて、息をした。

僕は育った。

育ちたいという理性的な欲で、
食べて、寝て、泣いて、息をして、
学んで、遊んで、喧嘩した。

僕は殺した。

幸せになりたいという渇望的な欲で、
食べて、寝て、泣いて、息をして、
学んで、遊んで、喧嘩して、
殺して、吐いて、絶望した。


ほら。「欲」がなければ僕らは生きていないのだ。

本能的であれ、
理性的であれ、
渇望的であれ、

「欲」は「欲」なのだ。

君の、生きていたい。「欲」を、大切にしなよ。

2/23/2024, 10:00:15 PM

 はずかしいけどさ。
嫌なわけじゃないよ。

 バレンタインの日、
ちっちゃなしかくい赤の箱に
黄色いリボンがかかっている。

 「好きな色、覚えてたんだ。」

 リボンを解いて開ける。
中にはかわいらしい手作りのチョコ。
それも、ひとつひとつ形が違う。

 「なにこれ、可愛すぎる。」

 私の、大好きな人。
私の、気が合う人。
私の、大切な人。

 不思議だな。
バレンタインは女の子が大好きな
男の子にチョコを上げるんじゃない?

 なのに、
どうしてこんなに嬉しいんだろ。

 去年、
「来年は君もバレンタインを作ること!」
って。
冗談交じりに言ったの、覚えてたんだ。
本当に、作ってくれたんだ。


 そんなことを考えてるであろう君が、
耳まで赤くして立ち尽くしている君が、
大好きでたまらない。

 そんな君からもらった、
バレンタインチョコ。
Iを入れ忘れたのかな?
でも伝わるよ。

 「LoveYou」

2/22/2024, 12:35:56 PM

 いつもの、「ありがとう。」が、
君が言うと不思議なんだ。

 目を細めて、口を大きく開けて。
なんの屈託もなく幸せそうに笑いながら言う。

 雪だって雨だって曇りだって、
全部あったかくして溶かしちゃうような。
心があったかくなって、
なんだかにんまりしちゃって、
僕まで笑顔になっちゃうような。

 きっと、言葉だけじゃない。
君の、
笑顔があったかくて。
誰にでも優しくて。
泣く時はわんわん泣いて。
笑う時は大きな声で笑って。
挨拶の声がとにかく大きくて。
困っている人をおいておけなくて。

 そんな「君」っていう人が、
だれかにかけた励ましの一言みたいな。
精一杯生きる君の声みたいな。
清々しくて大きい挨拶の声みたいな。
誰かに言われたあったかい言葉みたいな。

 そんな「君」が、
めいいっぱい溶け込んだ光みたいな。

 そんな君の、
 「太陽のような笑顔。」

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