私には誰にも言えない秘密がある。
それは学年1のモテ男くんに恋してること。
いや、これはなんでかってのは、
まず接点ゼロ。学年が一緒ってのが唯一。
クラスは違うし、部活も違うし、共通の友達とかいないし
彼は陽、私は陰。
真逆もいいところだ。
そんで私は何の興味もない感で成っているがゆえに
恋してるとか、ましてや、それが学年1の人とか
言えない言えない
笑うしかない笑
でも彼は本当にモテる。
かっこいい。
優しいしノリは良いし、
頭いいし、、、
すらっとしていて、運動もできる。
え、何ができない?だめなところは?
性格クズなのかなやっぱり。
優しいふりしててきな。
、、女の子には困らなそうだしなぁ、。
『これ、落としたよ』
「え?」
あ、モテ男、、、
「ぁ、、ハンカチ!あ、ありがとう!汗」
『うん。
このハンカチの、柄、これ、このキャラ好きなの?』
「う、うん、昔から割と好きで、、これは親友がプレゼントしてくれたんだけど気に入ってて、」
(って絶対いらん情報言ってしまったよ私!てか恥ずかしっ!もっときれいな、なんか無地のカラーとかさぁ!!)
『いいね。俺も、好きなんだよね。ほらっ』
彼が自分のポケットから出してきたハンカチ。
あ、、
「ぉ、おなじ、、」
『うん笑そう。色違い。だから最初俺落としたのかと思った笑けど違かったや』
「へへっ」
『今度このキャラのイベントみたいなのが、都内でやるみたい。
行かない?一緒に。』
「へ?」
『だめ?』
「い、いや、えと、、いいの?私行って、、」
『俺の友達は興味ないからさこのキャラ別に。
好きなもの同士が行った方が楽しめるべ。』
「ぅ、、うん!いいよ、、いこう!」
私たちは連絡先を交換して後にした。
誰にも言えない秘密。
うー、、私の部屋ってこんなに狭かったっけ?汗
違うな、、、
私たちが大きくなったんだ。
もうずっと一緒にいる幼馴染。
でも私はいつからか、幼馴染じゃなくて、
1人の男の子として、好きで。
好きになってて、、
いやずっと好きだったけど
これが恋になるとは、、、
今日も普通に部屋に来て宿題やらゲームやら
くつろいでるけど
私ばかり緊張しててバカみたいだなぁ、、
きっと気持ちを言えば幼馴染にすらもどれるか、、、
関係壊れるくらいなら
このままそばにいる方が良い、、
『なぁ。聞いてる?』
「ん?ご、、ごめん!聞いてなかった。なに?」
『いや、だから
もう幼馴染つーか、友達やめない?』
「え、」
ショックというかびっくりというか、え、どういうこと?
『彼女になってよ、俺の。
好きなんだ、ずっと。もう、ずっとこのままは限界。』
夢か私の都合の良いように聞こえてるだけなのか思いがわーっとなって溢れる涙に
びっくりしている彼。
「、、、私も好き」
ずっと好きだったのと袖をギュッと掴んだら
全身で抱きしめてきたから
心臓に悪い。
泣くほど嫌だったのかと思って焦ったと言ったあと
絶対離さねぇ
っていうから心臓に悪い。
こういう時髪の毛を切ったりするけれど
私はそんなことしない。
あいつが好きだというショートになんかしてやんないんだから。
この長い髪で、
良い女になってみせるんだから。
振り向いてもらおうなんてもう思わない。けれど惜しいことしたなとそんなふうには思わせてやる。
私は私。
好きだと言えただけですごいじゃないか。
あいつの1番にはなれなかったけど
それでも伝えられたんだ。
くよくよしてらんないよっ!
とりあえず
今日はたくさん泣いても良いでしょ?
自分の気持ちに正直になってみて。
って言われた。
中華街の占い師だけど。
もちろん占いなんて信じるか信じないかなんてそれぞれだけど。
なんかこの言葉は占いというか
すごく刺さって。
誰かにそう言われたかった、みたいな。
たまには自分の気持ちをちゃんと言わないといけないんだろうなって。
塞ぎがちな自分は思った。
伝えよう
好きって
他の人と仲良さそうに話す君に嫉妬してしまうんだって
視界に入れて欲しいって
一番に、特別になりたいって
できれば隣に、そばにいたいって
誰よりも。
恋人に、彼女になりたいと、、
行ってくる。
「今日も雨だ。」
梅雨はなにかと嫌だ。
じめじめ湿気で髪の毛はやられるし
どんよりするし
気持ちもブルー。
でも、、、
プシュー
ピッ
発車しますのでおつかまりください
普段は自転車で通学してるが
雨が降るとバスを使う。
(あ、、)
君だ。
雨の日だけに出会える君に恋してる私は
梅雨、、そんなに嫌いじゃない、
そう思えるんだ。
君に、会えるから。