『今日、天気良くてよかったね』
(ちがう、違うだろ俺。)
「そうだね」
(ちがう、、天気の話なんかしてる場合じゃない)
『、、あ、あのさ!!』
「うん」
『えっと、いや、あの、、その、』
(今日いおうって決めただろ!!)
緊張でお腹痛くなってきた。
告白ってこんな緊張するんだっけか、、
いや、
この人だからだ。
君だから、こんなに。
『えっと、あの、俺さ、
「好き」
うん、そう、好き。、、え?』
「ん?」
『え?いや、いま、え?』
「好き」
「私は君が好き」
『、、、さ、、、
先に、、言われてしまったぁー、、、!』
先に言っちゃったと笑っている君が本当に可愛い。
少し照れてる君が可愛い。
俺はそんな君が
『俺も好き』
『格好つかないけど、、先越されたけど、
本当に好き』
「うん」
優しく笑う君が好きだ。
恋人になれた今日
天気よくてよかったぁー!
(見ちゃった。)
その場から消えたくて
気づかれたくなくて
なんにも見なかったことにしたくて
彼が他の女の子とキスする瞬間なんか。
とにかく走って、もっと、
はぁはぁ
もっと、、、振り払え、、っ、、
私のこと好きじゃなかったんだ____。
気づきたくなかった。
気づいちゃった。、、
—だんだん足は緩んで—
楽しそうだった、。
—息ととのえて—-
嬉しそうだった。
私は立ち止まる。
そもそも私本当に彼女なのかな。
私のが元から浮気相手とか都合の良い女だったんじゃないだろうか。
こんなに走ったのに、、
衝撃的な光景を見たのに
意外にも冷静に考えられている自分に
空笑いして、
私はまた走り出した。
ごめんはいらないから
好きって言ってよ。
どうしてよ、、、
『ごめん。、、』
海の底に沈んでしまったかのようにこの重い空気が
現実を突きつけてきては
私の心を酷く傷つける。
ごめんなんて聞きたくない。
違う、欲しい言葉は。
、、
好きってそういえば言われたことあったっけ。
ははっ、、。
半袖の季節がやってくる。
のに、、最近はやけに気温差が激しいったら。
から今日はミスった。
こんな急に寒くなるなんて聞いてない!
おしゃれしてきたのに!
せっかくの、デート、おしゃれしてきたのに寒すぎる。
ふわっ
「え、、?」
肩に上着が、、
『今日の服かわいい。いつもかわいいんだけどオシャレしてきてくれたんでしょ?この前買ったって言ってた。』
『でも風邪ひかれちゃ困るからこれ羽織って』
「あ、、ありがとぅ、、」
胸の奥がキューっとなる。
君のにおいだ、、包まれてるみたい。
「へへっ、、半袖も悪くないっ」
『ん?おー?なんだそれは笑違くないかー?笑ははっ』
かわいいなぁと頭撫でてくれたから
OKとする笑
簡単なことだ。
君がこの世にいれば天国。
いないなら地獄みたいなもんだ。
って、君と僕はただのクラスメイトで、関わりなんか全然ないのだけど。
想いを寄せてる、僕はただ。
隣の席になれたらいいなとか
距離が近かった!とか
いい香りだなぁとか
変態みたいで、、、変態だな。
、、ダメダメだ。
これじゃ僕は地獄行きだよ、、。
なんていう誰に何も届かない思いを今日も考えながら授業は退屈だなぁとか。
後ろからこうして眺めてるだけで
十分だ。