私は年上の彼にいつも甘えてばかりだ。
頼りになるがゆえに甘えてしまう。
でも、子ども扱いされたいわけじゃない。
口を尖らせて拗ねてたら、
『何そんなかわいい顔して笑』
かわいいなと頭をなでなでされる。
「もうっ、子ども扱いしないでっ」
むぅー
『子どもだと思ってたら付き合ってないよ?
僕たち付き合ってるでしょ?』
って抱きしめてくれる。
『それでもこんなにかわいく甘えられたら甘やかしたいと思うし、頼りになる彼氏でいたいと思うからさ』
ね?っと顔を覗き込まれた。
絶対顔赤いな、私。
『そのままでいてよ。好きだよ?』
と微笑まれたら
「ぅん、」
いいのか、このままで、、
口が緩むのをちょっと堪えたけど無理で、
へへっ、、って彼に抱きついて今日も甘える女の子。
じゃあもう少しこのままで。
ふられた。
フラれた。
振られた。
つらすぎる。こんなショックだとは、、
結構なダメージだ。
なんでだ、振られると思ってなかったからなのか?
いや、そういうわけではない。
ダメだろうなとはむしろ感じていたじゃないか。
全然脈ないし。
友人としか思われてないことは自分が一番わかっていた。
でも好きだった。
好きだったんだ。
だからこんなに、、
目から流れてきたものが手の甲に落ちた。
あ、あぁ、もう。泣きたくはないのにな。
一度流れてしまえば止まらない。
好きだったんだよ。
心の中で何度も叫ぶ。
君が好きだった。
好き。
ふられた今もこんなに
好きなの。
声にならないその叫びは
もちろんもう相手に届くことはなくて。
静かに泣いてる私の息づかいだけが自分の耳に聞こえるだけ。
「好きだった、、」
「あ、蝶々!」
『お、あ、ははっ君の帽子にとまったよ』
「え、え、本当?笑」
『モンシロチョウ、だっけ、いいね。
菜の花畑に、君、そしてその帽子に蝶。
かなり絵になってる。、かわいい』
『ちょっと待って、はい。こっち向いて』
カメラをこちらに向けた。
カシャ
「へへっ、、照笑、良い感じ?笑」
『うん、良い感じ』
「あ、飛んでった」
2人で蝶を目で追う。
行っちゃったね、と見つめ合う。
『僕たちも行こうか』
どちらかともなく手を繋ぐこの瞬間に私はいつもきゅんとしてたりして。
〈ねぇお母さんー〉
「んー?」
〈お父さんとどうやって付き合ったの?告白は?どっちから?〉
高校生の娘に聞かれる今日この頃笑
「え、えー?笑どうだったかなぁ?照笑」
〈え!うそー!いいじゃーん!〉
うん。うそ。本当は
「、、覚えてるよ」
〈おお!〉
忘れられるわけない。大切な思い出。
「お父さんから。、
もともと学校一緒で仲良かったんだけど、私は結構想っててね。」
〈お父さん鈍感そー笑笑〉
ふふっ
「でもね、卒業式の時ね、お母さんクラスの男の子に呼び出されてて告白されたんだよね」
〈え、お父さんじゃない人?お母さんモテてる!〉
「私はもちろん断ったんだけど、近くでお父さん、見てたみたいで笑すぐこっちきて、」
“『ね、ねぇ!今の!汗
告白⁈え、どうしたの?なんて答えた⁈汗』”
「って笑すごい焦っててね。そしたら」
“『待って!なんて答えたかよりこれを聞いてほしい!今日卒業式終わったら言おうと思ってたんだ!!
、、ずっと君が好きだった!
これからもずっと一緒にいたいです。いてください!』”
〈わぁ、、お父さん本当に言ったの?すごい!〉
「うん、勢いもすごいし言ってくれたこともすごく嬉しくて、桜も咲いてて、その時のことはとってもよく覚えてる」
〈すごく、、素敵だね。2人が今も仲良しな夫婦で私も嬉しいよ!〉
「ありがとう。」
ガチャ
『ただいまー!あー疲れたぁー』
玄関の方から声がした。
2人で振り返って
〈「おかえり!!!」〉
笑顔で迎えた。
『どっちが先に恋人できるか勝負なー!』
「ふん!私が本気出したらすぐなんだからー!」
一年後
『本当に良いのかよ。』
「良いって何が?」
『いや、俺たち勝負、してた。』
「でも私が好きなのはあんただし、、」
「、、あ、あんたこそ!私が彼女で良いの⁈しょうがなくとか私嫌なんだけ___っ
『しょうがなくとかじゃねぇし!』
『俺もお前が好きだから!!っ、、勝負ふっかけといて信じてもらえねぇかもしれないけど、本当に、本気で好きだよ。』
「、、一年この、、勝負に、」
『この一年も埋めるつもりだし、もう離さねぇから。』
「私も。、、
私も離れないから!!!」
これからが2人のスタート。