雨音

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2/5/2023, 10:14:06 AM

ページをめくるたび 
たのしかったな
悔しかったな
辛かったな
幸せだったな

笑い合ったな
こんなこともあったな
そういえば…

溢れる思い
このアルバムにしまって
この 心のアルバムに

一生 朽ちることはないでしょう
きっと
ずっと

あなたとの日々

今も溢れている
この 輝く日々

お題
 溢れる思い より

2/4/2023, 10:05:17 AM

カタカタ、カタカタ。
窓が震えている。それもそのはず、こんなに寒い、冬の日なのだから。
夜の暗さにおびえて、布団いっぱいに潜り込む。
怖い。寒い。

寝られなくて お母さんのところに行った
お母さんに怖いというと、にっこり笑って
ほっぺたにキスしてくれた。

「おやすみ」

私にくれた、魔法のキス。
その後、安心して眠れたんだ

お題
 kiss より

2/3/2023, 10:12:42 AM

ある日突然、東京都心に水が溢れた。スクランブル交差点も道路標識も、全部 全部水に溺れた。

私は、キラキラ輝く水面を天井にして ブクブクと泡に飲まれ、沈んでいく。標識や道路が、まるで障害物のようで、夢中で避けた。やがて色とりどりの銀に光る小魚がやってきて、人魚になった気持ちになった。風のかわりにひんやりと冷たい波が、体を通り抜け、後ろへとはしっていく。

1000年先も ずっと水に浸かったままだった。
でも 人々は気にしなかった。

もはや、日本中が「海に沈んだ国」になったのだから。

お題
 1000年先も より

2/2/2023, 10:06:42 AM

「悲しい勿忘草」
シャッター街の角に 小さな花屋がある。
こぢんまりしていて、ぼろぼろになっているけれど、花 一つ一つが語りかけるようで、甘い香りに誘われて よく店をのぞいてしまう。その時よく、入口のまわりに青く輝く美しい勿忘草がちりばめられている。

勿忘草も 何かささやくようにゆれた

「わたしを わすれないで」

その青色の花びらは、涙のような悲しさを
私につたえたかったのかもしれない。

お題
 勿忘草 より

2/1/2023, 10:03:35 AM

キィィ。キィィ。
誰も居ない、静かな空き地で
キィィ。キィィ。
夕焼け空がぶれてみえて、次はじめんをけった。
キィィ。
あしたは 仲直りできるかな

お題
 ブランコ より

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