雨音

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「悲しい勿忘草」
シャッター街の角に 小さな花屋がある。
こぢんまりしていて、ぼろぼろになっているけれど、花 一つ一つが語りかけるようで、甘い香りに誘われて よく店をのぞいてしまう。その時よく、入口のまわりに青く輝く美しい勿忘草がちりばめられている。

勿忘草も 何かささやくようにゆれた

「わたしを わすれないで」

その青色の花びらは、涙のような悲しさを
私につたえたかったのかもしれない。

お題
 勿忘草 より

2/2/2023, 10:06:42 AM