社会不適合者

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3/23/2026, 12:59:46 PM

【特別な存在】

「夢がほしい」

「そう」

「冷たいね」

「夢ってなんだろ」

「うーん」

「興味ないなあ」

「夢ってさ」


自然と生まれるものじゃない?

彼女は言った

あれから数年後
桜の木の下で彼女の言葉を思い出した
夢を持たないあの子は難関校に進学し
今何をしているかは分からないけど

自然と私には夢が生まれていた



「彼女に自慢できるくらい夢を叶えよう」

特別すぎるくらい彼女は別格だった
好きじゃ収まらない気持ち
高校生活の最後にあんな話ができて良かった

特別な存在は今、何をしてるんだろう

1/11/2026, 12:19:08 PM

【寒さが身に染みて】

時計を見ると22時を回っていた
しかも真冬
手の先が赤くなっているのが見なくてもわかる

『ただいま〜!』

ガチャ

扉を開くと猫のむーちゃんが歩いてくる
こいつは呑気だな
そう思いながら靴を脱ぐ

外は寒いけど
家に入れば暖房は付いてなくとも暖かかった

1/10/2026, 11:34:40 AM

【20歳】

『じゃあ…四番で』

今日は俺の誕生日だ
祝ってくれるのはLINEだけだが
せっかくならとコンビニに行き
タバコ、酒を買いまくる
ついでにおつまみになるようなお菓子も

「年齢確認をお願いします」
『はい』

俺は迷いなくボタンを押した
なんせ、たった今
1度しかない素晴らしい誕生日を迎えたのだから

1/9/2026, 11:11:55 AM

【三日月】

仕事帰り
ふと空を見上げると月が雲に隠れていた
せっかく綺麗なのに勿体ない
そう思ったが人間もそうなのかもしれない
見つかるのが怖くて自分を隠す
それは傍から見ればすごく美しいのに

『…見えた』

それは満月とは程遠い三日月
だけどそれもいいのかもしれない
欠けている部分があるからこそ人は輝く

たまには写真でも撮って帰ろうか

1/8/2026, 12:08:31 PM

【色とりどり】

これは何色かな?

あかいろ!

そうだね、じゃあこれは?

みどり!

そうだね!


ねえ、色鬼しよ!

いいよ!




『…夢』

5:30、目覚めた
私はしがないサラリーマンだ
なんて懐かしい夢を見たんだ
あの頃に戻りたい

もう

私は今黒一色だけだ

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