ぺんぎん

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9/29/2022, 1:41:36 PM

つんと頬を刺すような冷たさを詰め込み続けるこの部屋に
独りうずまっては、ゆるゆると寄生していくのを拒むように爪を噛む
もう私らはお終いだと悟ったところで、あなたのかけた呪いは優しくなるばかりだから
そんなことどうでもいいよってまた、はぐらかしたあなたに、愛されてもいいかな

9/29/2022, 7:31:33 AM

愛情の終点に1番奇麗な言葉をばらまいては、喜劇にでも変換しようとしている
私に、いまさら執着する君はやっぱり狡賢いやつだ
ぼろぼろの心臓には麻酔を、そのくせお終いは花びらみたく飾りたいんだろ
とっくに消えた呪いに、従順なふりなんかしないで、別れ際にキスでもしよう

9/27/2022, 2:37:32 PM

夜は嫌いです、君を昨日と同じくらい愛せていたのか不安になるからです、なんて
不格好な言葉をほざいてみても、君は優しい嘘をつくばかりだからただ、侘しい
でも、ちいさな窓から射し込んだ陽が私を浮き彫りにするものだから
君の意思で成り立っているその身体が、今すぐにでも、音をたてずに崩れてしまいそうで
愛情の浴びせ合いが、時おり私の脳みそを巣食ってしまう

9/27/2022, 2:24:19 PM

あなたの吐き出す、その根拠の見つからない
愛している、という言葉の重さを少しばかり受け取っては
どう咀嚼すればいいのやら、私にはとうていわかりっこないけれど
いまは、いまだけは通り雨を望むように、あなたを必要としたい

9/25/2022, 10:37:29 PM

君があまりにも丁寧に口紅を塗ってくれたものだから
やはり、この人は奇麗なままなのだと思って嬉しかった
しかし掌の甲でそれを擦ってみては、掠れただけの痛みがただただ侘しいと思い知った
奇麗な君の乗せた唇の色は、意味を持たず身体を刺す、鋭利な毒みたいだ

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