病室
夜勤やってた時の話……
とある精神科なのですが
拘束というものがありまして
その拘束をされている方がいました
昼間も夜も拘束をされていました
その方は、動くことはなくぶつぶつといつも
何かを話していたのをよく覚えております
そのとある夜の話です
精神科の夜なので、皆様、薬を飲んで寝ているため
私の足音だけが響く状態でした
その方の病室は、大広間の一番近いところだったので
部屋を回る際に一番最初に回る予定でした
部屋の前まで来ると
突如、後ろからその方が声をかけてきました
当時も今も意味がわかりません
会話はできてませんが、
こちらの意思は伝わったのか、何も暴れることなく
部屋に戻り、元通りにさせて頂きました
その後は、何度かすり抜けをするという
危険なことを何回もやられました
という嘘のような本当の話
あれは、こまりましまねぇー
明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
最近できてないことをしよう
外食や森林浴、買い物……
雨の中で
音楽を聞きながらだらだら過ごすのも悪くわないけど
明日、もし晴れたら
この陰鬱な心も晴れるのだろうか
だから、一人でいたい。
人に話しても、伝わらない
人の話が、聞き取れない
人前に出たら、体格で笑われる
汗水垂らして働いてるのに、疎まれる
だから,一人でいたい。
嘘のような本当の話……
私が何か悪いことをしたのですか?
口を開けば、人を傷つけ
人と会話しようと思っても聞き取れず
痩せたくて痩せてるわけでもなく
人と交わるたびに身を削って
一人でいたいと思うのはいけないことなのでしょうか?
澄んだ瞳
君の見てる先に何が写っているのだろう
いつも考えていた
何を考えているのだろう
って思ってた
僕の感じてることは、察してくれるのに
僕は君のことを理解しきれていたのかなぁー
不安になりつつも
そんな不安も察してた気を使ってくれていた
そんな相棒のことを考えながら過ごしていたら
とある日に
澄んだ瞳をしていると言われた
僕より相棒の方が澄んだ瞳をしているんだけどなぁ
嵐が来ようとも
あなたの帰りをまっている
たとえ
晴天であろうと
曇天であろうと
雨天であろうと
突風がふこうと
豪雪になろうと
嵐がこようとも
ここで貴方を待っている
この体が朽ちようと
鋼鉄の体になろうと……