#生きる意味
―――
死にたかった
死にたかった...のだと思う
”思う“と言うのは
なんともまぁ、おかしな返答だ
何となくの苦しさと、つんざくような不安に
眠れた日は多くなかった
正直、諦めようとした夜もある
何度か、縄に手をかけたこともある
だが、僕はこうして今生きている
何故か、何故だろう
思いに偽りはなかった
ただ...そう、僕にはあってしまったのだ
自分が”好きだ“と言えるものが
たったそれだけの理由で
僕は生きている、生かされている
無数の死にたいに
一つの心残りが勝ってしまった
いい事なのか、悪いことなのか
僕にそれを決定づけられる理由はない
けれど、まだ生きたい理由がある内は
縄の手を借りることはないだろう
これもまた、曖昧な答えになってしまうのだが
#善悪
―――
己がどの立場に立っているかなのだ
人間が主人公ならば、魔物側が悪に見えるかもしれないが
魔物が主人公ならば、人間側が悪に見えるのだ
善も悪もなく、何処から視るかが鍵になる
地球上の尺度で
その境目は測れるものでは無いのかもしれない
#流れ星に願いを
―――
”どうか、貴方だけが幸せでありますように“
自分を愛してくれない貴方が
せめて、私達の想いを受け取ってくれますように
#ルール
―――
普段は見えない
犯罪に手を染めたなら
それが強く浮き上がってくるだけ
レールから外れたなら
道標を見失うだけ
...だと言うのに、前任者がいるから
人は見えないモノに怯えるだけ
#今日の心模様
―――
窓の外に目を向けて、一つ溜息が出た
嗚呼、今日も雨か...と
別に、在宅ワークばかりで困ることはないけれど
なんとなく、息抜きに眺める空は
晴れやかだと嬉しかった
心が天気とイコールになるとはよく言うが
正しくその通りだと最近になって痛感した
気を紛らわそうと珈琲を飲もうとしたが、生憎のから
冷蔵庫を開けても、戸棚を開けても丁度品切れ
そう言えば、最近買い物に出ていない事を思い出した
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
パタパタと、雨粒が傘に弾ける
こんな空だからか、人影も殆ど見えない
取り敢えず、明日の晴れに全てを任せ
自販機だけと、ラフな格好で出てきたのは
間違いではなかったようだ
しかし、足が重いことには変わりはない
物理的にも、心持ち的にも
大袈裟とも言える溜息を吐きつつ、ふと隣を見た
水滴の滑る青々しい葉
紫色や桃色に染まった小さな花々
重い空気の中でに、凛とした佇まいを魅せるそれに
少しの間目を奪われていた
”綺麗だ“と
昔は気に求めなかった
今はあまり外に出ず気が付かなかった
雨に濡れても尚
いや、雨に濡れる事で
それは寧ろ活き活きとしているように見えた
暫し眺めていたが
目的を思い出し自販機へ
ピッと音が鳴り、大きめのペットボトルが落ちてきた
...そして、何故かもう一本落ちてきた
自販機を見てみると、パネル映ったには3つの7
ありがたくもう一本も取り出し、バックの中へ
空は、つい数分前と変わらない
寧ろ、予想より荷物は重くなった
しかし、何だかその足は軽いような気がした