ホッチキスが無くて
でも、針だけならある
私はその針に思いっきり力を込めて
紙に刺した
結果、
しっかりととめられた。
現在25時42分
明日の朝提出の課題が終わらない
時間よ、止まってはくれまいか。
『時間よ止まれ』
『花畑』
植物園やフラワーパーク、最後に行ったのはいつだったろうか。幼少の頃に花好きのおばあちゃんに連れてってもらって、おばあちゃん特製の重箱弁当を家族みんなで食べた。
あの頃は花よりも食べ物の方が気になって、
今ではもうどんな花が咲いていたのか忘れてしまったがおばあちゃんの手作りのおにぎりや卵焼き、料理名が未だに分からないアレ。はげた金色の水筒に手拭いのようなハンカチ。
美味しかった。楽しかった。
それだけははっきり覚えてる
-もう一度、食べたいです-
『夜明け前』
平日は5時過ぎに起きてシャワー浴びて.洗濯物干して.身なり整えて.弁当作って.朝食食べて.学校行く準備して感じで朝はハード。
実習とかある平日は19時に帰宅。そこから晩飯材料買ってきて.作って.食べて.お風呂入って.記録書いて.調べて.学習.明日の目標・計画立てて.明日の準備をする。これが終わるのが2時前。4時半に起きてシャワー浴びて.洗濯物干して.身なりをしっかり整えて.弁当作って.予定変更が無いかチェックしながら朝飯食べる。7時前には家を出て…。
死ぬほどハードな生活だ。
これが一人暮らしであれば自分の面倒だけで済むのに
連日の寝不足で疲れているのに夕ご飯くらい作って欲しい。毎日じゃなくて良い、実習期間だけで良い。
両親共に仕事があるのも理解してる。でも、死にそうなほど辛い。だけど体調を崩しても休めば留年する。
下に兄弟が居るが家事は専ら出来ない。協力もせず。
遅くまで家に帰ってこない。
寝たい。寝たい。終わりにしたい。
朝なんて来ないで欲しい
あの人が好きだった…。
私を見て欲しくて
私の名前をよんでほしくて
彼を知りたくて、
私をしってほしくて いろんな話をした。
明るく気さくで優しい彼は誰に対しても平等 そんな彼は大勢の人達に囲まれる人気者だった。
常に人に囲まれるような彼の目に留まるよう 無造作に伸びた髪を切り毎日時間をかけヘアアイロンで整え、苦手な化粧を雑誌で勉強した。同じファッション雑誌に載っていたトレンドの服をチョイスしてみたり、ハンカチやティッシュ小物にも気を使うようにした。
彼とあるイベントのペアが同じになった際、
『最近おしゃれじゃん。似合ってるよ、』
と褒めてもらえた。嬉しかったがその気持ちを上手く言葉に出来ずに会話が弾むことはなかった。折角のチャンスをものに出来なかった歯痒さから私は内向的な自分の性格を恨んだ。
人と関わるのが昔から苦手で、常に受け身で流されてきた。今更、〔親しくなりたい人との関係の構築〕なんてどうやってするのかわからない。でも、彼ともっと関わりたい。その気持ちは増すばかり。
ネットや本を使って参考にしようと色々調べていくうちに知識だけは増えた。彼や彼以外の人との挨拶を頑張れたが、コミュニケーションの実践が難しかった。
相手と目を合わせ、聞き手に回って、おうむ返しをして相槌を打つ。笑顔を作る。俯かない。
少しづづほんの少しづつ
変化は着実に。
彼が私を呼んでくれる事が多くなった。
業務に関する事や社交辞令ということには気づいていたが本当に嬉しかった。『明るくなったね。話しやすい』と言われれば、私の胸は高鳴り一層努力を続けようと思えた。
彼を好きになってから季節が一周する頃になると何かと彼と組まされる事が多くなり、必然と彼と話す事が多くなった。しかし、私には人に話せるような趣味も得意なこともなかった。そこで私は内面を磨き、いろんなことに挑戦して経験を身に付けた。
努力を惜しまなずに苦手な事でも一生懸命に取り組んだ
あんなに一途に人を想うこと
私は一年と数ヶ月の間に全力を尽くした。
本気で恋をした