leikenessa

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8/8/2023, 12:22:23 PM



 私には「兄」がいた。

 私には兄しかいなかった。父と母は、私が物心つく前に山火事で死んだらしく、二人の顔もまったく思い出せない。歳の離れた兄が、私の唯一の家族だった。
 兄が私を叱ることはほとんどなく、いつも優しく温かく、惜しみない愛情で包み込んでくれた。
 ふわりと頭を撫でてくれる、その大きな手が大好きだった。私の名前を呼んでくれる、穏やかな声が大好きだった。

 二人でいられたら、それだけで幸せだった。
 彼のことを、実の兄だと信じて疑わなかった。





           自作小説『黒と鶴』より

8/8/2023, 2:38:30 AM

10年前に書いた小説を
記憶だけを頼りに構成し直して
一から書き起こした

ストーリーの大筋は決まっていて
ゴールを設定してあるのに
書いても書いても辿り着かない

結果的に、20日間かけて
8万字を超える長編小説になった


それが2年前の5月のこと
寝る間も惜しんで頭をフル回転させた
ここ最近で一番楽しい時期だったかもしれない

8/7/2023, 3:43:26 AM

クーラーの効いた部屋
カーテンの中で寝そべって
日光浴をしていた

昨日の猫の過ごし方

8/6/2023, 3:40:26 AM

鐘が鳴る 鳩が飛び立つ



そう歌詞がある合唱曲が好きだった

大人になってから、歌詞の解釈を調べた
平和への思いが込められた歌だった

合唱コンクールで歌っていた、学生当時にこそ
知っておくべきだった気がしてならない

8/4/2023, 4:45:23 PM

今日も何もできないまま一日が終わりそう
そう思っていたけれど


まだ一度しか着ていない新品のTシャツ
目立つところに染み込んでしまったペンの汚れ
なんとか跡形もなく落とすことができた

洗剤だけでは落ちなくて
ハンドソープやボディソープ、
クレンジング剤を駆使して手洗いした
どうやら水性インクだったようで助かった


それだけで、今日はいい一日だったと思えた
気持ちよく眠ることができそうだ

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