藍(らん)

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6/21/2023, 4:42:43 PM

#42「好きな色」


 俺は青紫色が好きだ

 青色でいて、紫色が混じっている

 この不思議な色は俺を虜にした

 赤色も緑色も好きだ

 緑は緑と一言で言っても

 はっきりした色がない

 人によって緑は緑でも

 明るい緑や暗い緑など

 これこそ十人十色って言っていい


 特別思い入れがある訳では無いけど

 俺にとって全部大事な色だから外せない

6/20/2023, 4:19:50 PM

#41「あなたがいたから」


 君が俺に「死ぬなよ」と声かけてくれた

 気にかけてくれるあなたがいたから

 俺は今を生きている

 価値などないと思って生きていた時

 君が差し出した手は救いだった

 地獄のどん底から引きあげてくれた

 そうやって落ちないように腕を持つ人がいる

 俺は周りに恵まれている方なのかな……

6/19/2023, 4:22:44 AM

#40「落下」


 どこまでも続く1本の道

 空と木々の隙間から木漏れ日が道を照らす

 真っ直ぐにどこまでも伸びている


 でも足元を見なきゃダメよ?


 どこからか聞こえてきた女の人の声

 僕は聞こえたような気がした

 その日から足元を気にするようになった


 僕はある日、道のど真ん中に開いた

 大きな落とし穴に気付かず落ちてしまった

 そしてもう、元の道は歩めない

 もう、道の上に戻ることすら出来ない


 僕は酔っぱらいの車とぶつかって

 二度と、人生という名の道を歩めない

6/17/2023, 5:42:25 PM

#39「未来」


 未来の僕へ

 これを読んでいる僕は今、何をしていますか



 よく未来へ当てた手紙に見かける気がする

 でもそれを読んでいる時の僕は

 いつも凄いことなんて何一つしていなくて

 書いている僕がそのまま大きくなっただけで

 やりたいことはあるのに

 叶えたい夢はもうあるのに

 そこへ飛ぶ脚力がなくて

 自分で自分が嫌いになって

 卑下をして

 病んで

 壊れて

 僕は


























 骨に戻るんだ

6/17/2023, 5:01:29 AM

#38「1年前」


 今年は従兄弟が亡くなってから1年目

 ずっと笑顔で

 頑張り屋で

 頭良かった従兄弟

 12年という年月で亡くなってしまった

 僕は従兄弟が好きだった

 大好きだった



 葬式

 もう届かないとわかっていても

 お礼は言わずにはいられない

 僕は思わず従兄弟の体に向かって

 「凄く楽しかったよ。ありがとう

 また沢山遊ぼうね

 俺のところにまた来てくれる?」

 辛かった

 泣くまいと抑えていた涙が溢れ出す



 火葬

 もう、従兄弟の体は二度と見られない

 あの世へ旅立ってしまったことが信じられなかった

 ねぇ、どうしたらまた話せる?

 ねぇ、どうしたらまた遊べる?

 ねぇ、どうしたらまた声を聞かせてくれる?




 ねぇ……また会いたいよ

 大好きだよ

 もっと早く、伝えるべきだったなぁ……

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