#40「落下」
どこまでも続く1本の道
空と木々の隙間から木漏れ日が道を照らす
真っ直ぐにどこまでも伸びている
でも足元を見なきゃダメよ?
どこからか聞こえてきた女の人の声
僕は聞こえたような気がした
その日から足元を気にするようになった
僕はある日、道のど真ん中に開いた
大きな落とし穴に気付かず落ちてしまった
そしてもう、元の道は歩めない
もう、道の上に戻ることすら出来ない
僕は酔っぱらいの車とぶつかって
二度と、人生という名の道を歩めない
6/19/2023, 4:22:44 AM