へー、今時は紅茶の香りの入浴剤なんてあるんだね。甘い香りは結構好きだから、今度購入してみたい、で、一度やってみたいのは、お風呂場でキャンドルに灯をともして、暗がりの中で紅茶に浸かりながらミルクを飲むこと、何だか、注文の多い料理店みたいな気分を味わいたい。それこそ、料理店の、もう一つの物語みたいな、バッドエンド後の、食後のデザート編みたいな、考えるとワクワクする。
大好きだよ。誰に指示された訳じゃない、君は僕が自分で決めた大切な友達。愛言葉で愛を確かめたって、友達以上で、恋人未満な関係なんだ。だから、これは友愛ってことにしといてよ。
季節に箔を付けるために、その時期にあった服を着るために衣替えをするのだが、なかなか温度がいい感じにならない、上を向けばどこまでも続く青い空、動けばまだ暑い。嗚呼、衣替えをしてやるぞという、私のやる気が去っていく。行かないでと言っても、寒いなら、その辺の羽織で何とか間に合うでしょ、と去っていく。
澄みきった空気の秋晴れの帰り道に、私らはお互いの気持ちなど考えず、すれ違いをしだした。喧嘩の始まりはいつも自分から、声を荒げて、声が枯れるまで、余計なことを言ってしまった。今思えば、割りとどうでもいいこと。
右から帰るか、左から帰るか、家に着く時間は違うけど、一緒に居れる時間も、行き着く先も、同じなのにね。私は、遠回りして星空なんか見たりして、あの人と過ごしたかった。あの人は、普通に帰って、家で今日の出来事のやり取りを、一緒に振り返って楽しく過ごしたかったらしい、アナタならどっちの意見に近いだろうか。
初めてあんたに起こされた時の、あのやわらかな光が忘れられない。目覚めた時に見た、あんたの安心した顔が脳内に刻まれてるから、忘れたくても忘れられないのだ。これが、刷り込み効果だとしても、心が温まるから、まぁ、悪くはないかな。