「あっははっ」
つい笑いが出てしまう。そんなに熱く、鋭い眼差しで、見つめないで欲しい。まるで、此方が悪者みたいじゃないか、こっちは何度もキミに警告したのに、それを無視したのは、他でもないキミ自身じゃないか。なのに、なんで?どうして?なんて言われても、此方が困るだけなんだが、仕方ない、もう一度だけ説明してみようか。これが、此方ができる最後の警告だ。
階段を駆け上がる、高く高く上り詰める。三階の窓から急いで、あの人の姿を捜す。上がった心拍数のことなど忘れて、捜す。やっと、あの人を見つけた時には、あの人は、他の人達と門から出ていく姿だった。ギリギリかは分からないが、諦めずに窓を開け、今は、恥ずかしさなど捨てて、あの人に向けて叫ぶ。
明日の放課後さ、昔みたいに、子供のように過ごしてみない?、例えば門限設定して、その限られた時間を過ごすの、考え事をしながら目的地に行って、ちょっと悪いこと、例えば、当時は夜ご飯が食べれなくなるからダメだった買い食いとかして、昨日とか今日あったことを整理するの、きっとあっという間に時間が過ぎるよ。だって、何かを整理して、思い描く時はいつだって、無敵だから、考えすぎることは無駄なんかじゃないよ。
大抵ココロオドルってことは、衝動的に体が動いてるってこと、それはリズムに乗っていたり、此からのことにワクワクしたり、涙の理由なんて押し退けるほどの期待だったり、カーテンコールが鳴り止まないほどの激動、アナタはどんなことに、ココロオドル?
人生に、束の間の休息なんてあるのだろうかと考えた時、それは、自分が決める事なのだと、気付かされた。働いて、頑張って、ボロボロになって、自分が分からなくなって、困って、逃げたくて、駆け足になっているアナタ、ちょっと歩く速度を落とすか、止まって周りを見て、アナタが休めるヒントがきっとあるはずだから。