キミと手を取り合って、この海に沈むんだ。目に写る光景は、きっと大切なもので溢れていて、おもちゃ箱をひっくり返したみたいで、子供の目で見るようにキラキラして見えるのか、大人の目で見るように汚く見えるのか、それはわからないけど、終わりにしよう、そして今一度始めるんだ。心のせんたくってことだ。
疲れてるのかな、私の当たり前だと思ってたことも、出来なくなってる。目が覚めると、確認する1件のLINEですら、返信をするのが億劫だ。これまでずっとサボるのは、最低でも3日までって決めてたのに、他人ですら演じられなくなった私は、何なのだろうか。まぁ、優越感、劣等感を抱えて、ゴロゴロしてる面倒くさがりや屋の自由人なんだけど。癒しが欲しい、心が踊るような笑い話ないかなぁ。
私の願いは、私と神様だけが知っている。それはどういうことかと、星空を見ながら、時折に友だちの思い出をまぜながら、そして、七夕の日でしか叶えられないこと、山に登りながら町の明かりを遠目にし語る。私はカササギ、私の願いは、橋を作り織姫と彦星を会わせることなのだ。
赤い糸かぁ、窓越しに見えるのは友達と一緒に賑やかにしている君、これが君と繋がっていたら面白いのに、人生はそうも簡単にはいかない。日差しがスポットライトのように、私を照らしてるのに君はちっとも此方に気づきもしない。なにか、君が通るこの道の先に、私がいないと困る様なRPGみたいなイベントが起きないだろうか。
縁側で、何を話したらよいのかどぎまぎして迷っていると、彼女が口を開く。また、会えたのは嬉しいが、私はこの様に病気持ちになってしまった。来年は、もう会えないかもしれない、とのことだった。旅人は、彼女の手を優しく握り、ならば、私と共に暮らさないか、君と会えなかったこの1年が、とても辛かったのだ、と告白をする。彼女は、ありがとう、と涙を流しながら返事をする。入道雲が広がるこの夏に、風に揺れる花は大好きな太陽を、見つけれたのだった。