はるかぜ

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10/4/2024, 6:02:57 PM

この手を取ったのなら
どうか二度と離さないで

この誘いに乗ったのなら
私に恥をかかせたりしないで

骨が折れても
肉が削げても

ずっと一緒よ

灰が風に溶けるまで

【踊りませんか?】

10/3/2024, 1:52:31 PM

これは運命か、それとも呪いか

誰に嗤われようとも
誰に貶されようとも

誰からも祝福されなくても
誰からも受け入れられなくても

ただ君に、もう一度会えたら
また君と、ここで笑いあえたら

いつか還る輪のなかで
何度巡っても君を探す

【巡り会えたら】

10/2/2024, 11:56:44 AM

特に夜更かしした記憶もない日に限って

なぜか起きられない朝

休んでしまいたい衝動と戦いつつ
どうにか外に出られるレベルの顔を作って
30分で家を出た

今日はたまに遅刻してくる教授の講義

いつかの友人のように
私も先生の遅刻の恩恵にあずかりたい

どうか頼む、奇跡よ起これ

【奇跡をもう一度】

10/1/2024, 5:34:36 PM

誰そ彼

燃え上がる街並みに溶ける君は
まるで知らない、他人のようで

雨も火も銃弾も
神の名のもとに平等は約束されない

なんの罪を犯して
何の責を負って

それでも、時間だけが平等だ

君も、僕も、故郷も、思い出も、
世界すらこの赤に溶けて消えても

もう君ともわからぬ影を追って

僕ももうすぐ、この赤に溶ける

【たそがれ】

9/30/2024, 2:52:49 PM

響くのは、容赦のない電子音

朝日が差し込み、今日という世界に目覚める
そんな優しい朝など、久しく、迎えた覚えはない

起きたところで何になる
起きたところで何ができる

いてもいなくても、何も変わりやしないのに

なんて。

たまったもんじゃないと、液晶を叩く

静まり返った部屋のなか
布が擦れる音だけが響く

まだ、まだ、もう少しだけ

諦念と無気力を握りしめて
つかの間の微睡みに身を委ねる

繰り返す。この息が続く限り
何も成せない、この身を引き摺って
それでも世界にしがみつく

きっと、きっと、

きっと、明日も

【きっと明日も】

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