多田野一人

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8/24/2025, 2:45:23 PM

見知らぬ街
車を適当に走らせて、辿り着いたこの街…同じ県内なのに、雰囲気が違う…
海沿いに住む僕には、この山中にある街が、遠くに来たような錯覚を感じさせる…
でも、そんな違和感を感じる中に、ちょっとだけ、懐かしい空気を感じた…
何故だろう…この、デジャヴな感覚…初めて来た筈なのに…知っているようなこの風の匂い…

8/23/2025, 3:00:22 PM

遠雷
午後になると、何処からともなく聞こえてくる、雷鳴…
山に囲まれたこの地は、雷が多くて、時折、落雷の被害が出る…雷音が聞こえると、他人事ではなくなる…
ゴロゴロと、鳴り始めて、軈て、近くでも、稲光が走り、そして、真っ黒な雨雲を、鋭く照らして、大きな雷音が鳴り響く…

8/22/2025, 3:11:14 PM

MIDNIGHT BLUE
あの時の記憶は、夜の帳と、あなたの儚げな瞳、静かな波の音…
薄暗い記憶の中で、何故あなたの表情を認識出来たのか、自分でも分からない…
本当は、他の記憶や何かの物語と混同しているのかもしれない…でも、あの時のあなたの瞳は、明瞭と憶えている…
あれから、どんなに探しても、あなたには逢え無いのに、無意識に、宵闇にあの瞳を探してしまう…

8/21/2025, 3:09:31 PM

君と飛び立つ
この地から、2人で一緒に飛び立って、あの空を超えて新しい世界に行ってみたい…
君と新世界で、2人だけの王国を作って、永遠の愛に生きたい…
そんな、中二病みたいな事を思い乍ら、あなたの傍らで、夏空を見上げている…
恥ずかしくて、胸にしまったままだけれど、いつか、あなたと2人で、長い人生の旅に飛び立ちたい…

8/20/2025, 3:03:01 PM

きっと忘れない
今日の事は、忘れるなんて出来ないよ…夕陽に伸びる2つ並んだ影法師…ひぐらしの声…少しだけ冷たい夏の夕風…
あなたと絡めた指にギュッと力が入る…そっと重ねた唇が、柔らかくて、伝わるあなたの胸の鼓動…
ずっと遠回りして、やっと辿り着いた、2人の関係…漸く結ばれて、あなたと一つになれて…こんなに幸せな時間を、忘れるなんて出来ない…
どんな未来が来ても、きっと忘れるなんて出来ないよ…

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