クリスタル
あなたに近付きたい…
初めてあった時に、そう思った…今迄、色んな出会いがあったけれど、あなたは、そんな誰にもない、光を感じた…
キラキラした眩しさや、強いオーラを感じた人は、沢山出会ったけれどそんな人達とは違う、光を、あなたは穏やかに、包み込むように、発していた…
派手さも無いのに、あなたから、真っ直ぐに伸びる光の感じが、直ぐにわたしの心を貫いたから…
夏の匂い
蒸し蒸しとする草の匂い…ギラギラした夏の陽射しに咽る独特の香り…
潮の磯臭い香り…潮風と一緒に纏わりつくこの、磯の匂いが、子供の頃からの夏の風物詩…
夏の夜のお祭りの匂い…屋台から流れてくる、焼きそばやいか焼き、とうもろこしなんかの匂いや、人の行き交う時の香水や汗の匂い、打ち上げ花火の火薬の匂い…沢山のそして、浮かれた空気に漂う様々な匂いが、楽しくさせてくれる…
川から漂う、水の匂い…何の匂いか分からないけれど、せせらぎの音に紛れ込む、落ち着く匂い…
そんな色々な匂いが溢れる、夏の1日は、忙しくて、鬱陶しいけれど、何かを、期待してしまう、不思議な匂い…
カーテン
あなたとわたしの間には、見えない何かが、ある…壁のようなはっきりしたものではないけれど、ベールのような仕切りがある…
何時も近くにいるのに、あなたの心が見えなくて、どうして良いのか見えなくて…
この見えない壁のようなカーテンのような仕切りをどうしたら開けられるのだろう…
青く深く
久しぶりに海を見に来た…まだふるさとにいた頃には、身近に海が見えていたけれど、こっちに引っ越して来てから、近くの海をみるのも、数時間かかってしまう…
山の景色も、雄大で素敵だけれど、青く煌めく海の景色が恋しい…潮の香りや、身体に纏わりつく潮風も、懐かしい…
空と海の青の広がりが、塞ぎ勝ちな気分を優しく包んでくれる…
夏の気配
梅雨明けを告げるテレビの気象予報士…
今年の梅雨は、大雨もあったけれど、晴れの日が多かった気がする…早くから夏の暑さを予感させる雰囲気だった…
そんなことを思い乍ら、空を見上げると、青空が広がり、心なしか、雲も、夏の雰囲気を出している…
ジリジリした、あの夏の陽射しに、今年もまた、攻められると思うと、うんざりするけれど、夏祭りだの花火も、矢っ張り捨てがたい…