君と歩いた道
ねぇ、覚えるかな…この道、一緒に歩いたんだよ…何時もこの道を通って、学校に行っていたよね…朝は、何時も遅刻ギリギリで、走ったことも多かったね…
帰りは、殆ど毎日、寄り道しながら、お喋りしていたね…ずっとずっとそんな日々が永遠に続くとしか思っていなかった…
それなのに、君は、この町を出て行って、知らない街の何処かに…
もう逢えないってわかってるのに、どうしてもこの道を歩いてしまう…君がいた筈の隣は、やけに淋しくて、君の名前を呼んでしまうよ…
夢見る少女のように
キラキラしたきみの瞳…あどけない少女みたいに、何時もお喋りが止まらない…お喋りしながら百面相みたいに、コロコロ変わる表情が可愛くて、見ているだけで、幸せになれる…
他のことをしていて、話を聞き逃すと、頬を膨らませてプンプンっていいながら、スリスリするきみが愛おしい…
まだまだ夢見る少女みたいな、そんなきみが大好き…
さあ行こう
一歩を踏み出して…そう言って君は、私に手を差し伸べる…この場所から進むのが少し怖くて、躊躇い勝ちな私…
いつまでもここにいても何も変わらないって、わかってるつもりだけど…
でも、この居心地のいい場所から、飛び出す勇気が出ない…君となら行けそうなのに、不安ばかりが浮かんでしまう…
一歩踏み出す勇気が欲しい…
水たまりに映る空
雨上がりの田舎道には、所々水溜まりが出来る…足元に気を付けながら、ゆっくり歩いて行く…
その水溜まりには、鏡のように、梅雨の晴れ間が映っている…久しぶりの青空は、眩しくて、葉っぱに宿る雫もキラキラして眩しい…
束の間の梅雨の晴れ間にホッとするひと時…地面に映る小さな空は、屹度何処までも広がるのだろう…
恋か、愛か、それとも
神様、この気持ち、この感じは、なんなのでしょう…切なくて、苦しくて、ドキドキしたり、急に悲しくなったり、嬉しくなったり…
何時も不安定な感情で、あのひとを見る度に、心ざわめく毎日…今迄感じたことのないこの気持ちは、上手く言葉に出来なくて…
好きなのか、憧憬なのか、何か別の気持ちなのか…悶々としながら、あのひとを追いかける日々…