好きになれない、嫌いになれない
アイツは嫌いにはなれない…何時も生意気で気紛れで苛々するのに、何故か憎めないのに…たまに甘えてきたり、優しくしてくれたりするけど、好きにはなれない…
それなのに、アイツとは腐れ縁みたいに、離れられない…アイツのいない一日は何となく落ち着かないくせに、ずっと一緒だとウザいと感じる…
このなんとも言えない関係が、心地良いのが何なのか自分でもわからない…
夜が明けた。
長い夜からなかなか抜け出す事が出来なくて…月明かりは眩しい位なのに、真っ暗な森の中にはなかなか届かない…木々の切れ目から溢れる月光を頼りに、手探りで真夜中の森を歩き続ける…
もうどの位歩いたのか疲れて朦朧とした頭ではわからない…もうどうでも構わない…そう思った時に、夜空が明るくなり始めた…
ふとした瞬間
何気に視線を向けると、あのひとと視線が合ってしまう…ただの偶然だから、決して足音聞いてとか、気配を感じたなんてそんな見え透いた理由で、視線を向けたりしないなんて言えない…
あなたへの想いが強過ぎてレーダーが反応してしまうなんて、恥ずかしくて言えないから…
どんなに離れていても
あなたが遠くに行ってしまう…その話を聞いた時、全てが崩れてしまう気がした…ずっと一緒にいるのが当たり前で、これから先もずっと一緒だって想っていたから…
でも、あなたを想う気持ちは、誰よりも強い自信はあるし、あなたがいるから今迄頑張れたから…どんなに離れていても、二人なら大丈夫…そう感じるから、屹度乗り越えられる…
巡り合い
禍福は糾える縄の如しとかいうけれど、人の出会いもそうかも知れない…誰かとの別れのあとには、不思議と新しい人との出会いがある…
いろんな場所で色々な出会いがあるけれど、人付き合いが苦手な私には、面倒で億劫な感じがする…でもその中で、素敵な出会いが待っている事もある…運命なのか偶然なのかわからないけれど、巡り合いの不思議な魅力も捨てがたい…