曇り
桜の咲く頃は、曇り空が続く時がある…青空に映える淡いピンクも、曇り空には、少しぼやけてしまう…花曇りなんて云うけれど、個人的には、少し淋しい…桜花の奥ゆかしい艶やかな色合いは、春先の空色に一番似合うと思う…
でも…その曇り空でさえも、取り込んでしまう、この花の魅力…どれ程に、人の心に…
byebye…
夕方のこの時間に交わす、バイバイ…毎日、言っているけれど、なんか言いたく無い…
あなたと過ごす、この短い時間が、明日の元気のもとなのに、もっとあなたと一緒に過ごしたい…まだ、出会ったばかりなのに、もう、私の中のあなたに、心をどんどん奪われている…
夕方の長い影法師は、凄く近いのに、ちょっとだけ、距離を詰められない…その距離がもどかしいと思い乍ら、もう少しで、あの言葉の時間…
バイバイ、また明日…
君と見た景色
覚えてるいるかな…古い木造校舎の窓にもたれ掛かって、二人で見ていた夕方の校庭…目の前では、バスケ部が汗だくで、コートの中を走り回って、横では、テニス部が、ラリーを続けている…
何時もの何気無い、学校での風景…斜めに射す夕陽も、ガタツキある窓も、風に紛れている夕方のざわめき…目の前の景色は、何も変わらないのに、隣にきみがいるだけで、何か違う様な感じがする…
あれから、ずっと永い時間が過ぎたけれど、今でも、あの時の、君と並んで見ていた景色、今でも鮮明に蘇るよ…
手を繋いで
こうして、好きな人と手を繋いで歩くのが、小さな頃からの夢だった…
普通の何気無い帰り道、歩道を手を繋いで歩いているだけなのに、凄く幸せな気持ちでいられる…手を繋いだ影法師が、ちょっと恥ずかしくて、嬉しい…
まだ、恋人繋ぎまでは、出来ないけれど、こうして、大好きなあなたの隣にいることが出来て、あなたの温もりを感じられる…今は、これだけでも幸せ…もっと親密にはなりたいけれど、二人の歩調で、ゆっくり育てていけばいい…
どこ?
此処は何処?私は誰?…そんなふうに、何もかも忘れる事が出来るなら…
消えてしまいたい…でも、そんな勇気も無いし、でも変われ無いし、でも…
ゲームみたいに、リセット出来るなら、もう一度やり直したい…過去の自分に、未来の為に、もっと頑張ってと、声を掛けたい…
これから、どこに行きたいのか…つぎの一歩が踏み出せ無い…