秘密の場所
君は、憶えているだろうか…2人で何度も行っていたあの場所…2人だけの、秘密の場所…春は、梅や桜が見えて、夏は、緑のさざ波、秋は、フカフカ落ち葉の布団…季節毎に、色々な景色に変わったね…
そんな、自然の変化を、2人で、楽しんでいたね…そして、2人だけの、時間を過ごして、2人だけの思い出を積み重ねたね…
そして、もうすぐ、あの場所で、数年ぶりの約束の日…屹度、君は、憶えているよね…あの場所と、あの約束…
ラララ
時には、こんな事もあるさ…なんて、毎日言っている気がする…大体が、思う様にならない事ばかり…駄目駄目な自分に、イライラするし、惨めで、悲しい…隣の芝は青い…とかでは無くて、自分の芝は、ずっと、枯れた儘だって思う…
でも、せめて、気分だけでも、たまには、明るくしたい…だから、適当なメロディーで、乗り切っているだけ…
風が運ぶもの
春風に紛れて、奴がやって来る…待ち望んだ春なのに素直に喜べない…
子供の頃は、何ともなかったのに、気が付いたら、奴に取り憑かれて…どんなに隠れても、執拗に纏わりついて、安住出来ない…
一番大好きな季節なのに、一番恨めしいこの季節風…早く、奴から、逃れたい…
Question
どうしてだろう…最近、あいつと一緒に居ると、何だか、落ち着かない…もう、ずっと昔から、一緒にいるのに、調子が狂ってしまう…
普通に、肩組んだり、手を繋いだり、巫山戯て、チューしたこともあったのに…並んで歩くだけなのに、何かちょっと、気恥ずかしい…何かの弾みで、手が当たっただけでも、顔が熱くなる…
今迄も、異性だって解っていたし、何時も気兼ねなくしていたのに…
あいつと、違う家に帰るのが、ちょっと切ない…もっと、一緒に居たいって思うのに、口に出せ無くて…恥ずかしい様な、不可ない様な…自分でも、よく判らないこの気持ち…何だろう…
約束
遠い昔、近所の同じ年の女の子と、結婚の約束をした…取敢えず、蒲公英なんかで花束を作り、道端で、並んで写真を撮って貰った…
毎日、おままごとしたり、公園で遊んだり…こんな事が、ずっと続くと良いなと思い乍ら、仲良く思い出を積み重ねた…
でも、小学校に上がると、学区が別々で、なかなかあえなくなって、いつの間にか…
あれから、沢山の季節が過ぎて、女の子の顔も、段々ぼやけてきて…ただ、1枚だけ残る、あの日の色褪せた写真だけが、2人の想い出を繋ぎ留めている…