手紙の行方
中学生の時、異性を意識し始めてから、同じ学年の、あの人に恋をした…
違うクラスだったから、あんまり会うことも、ましてや、会話なんて無くて…偶々廊下ですれ違ったり、校庭で見かけるだけで、ドキドキしていた…
夜、机に向かい乍ら、教科書を開いても、あの人の事しか、考えられ無くて…
レターセットを何度も買い直しては、何度も、手紙を書いて、引き出しにしまい込んで…の繰り返し…
あの時の手紙、結局、どうしたのかは、憶えていなくて、その行方も…
輝き
人生は、一度きり…あなたは、あなたしか通れない、あなただけの道だから…あなたの人生で輝いていて…
そう言って、いつも、励ましてくれるね…ネガティブな私は、いつも、自分の殻から出られ無くて、何かしらに、怯える毎日…
そんな私を、優しく包んでくれるから…私にとっての君は、何時でも輝く道標…
時間よとまれ
もしも、時間を止める事が出来るなら…
あの人の出発を、止めたい…あの人と、さよならなんて、絶対したくは無いから…未だ、伝えたい気持ちも、言い出せないから…
段々近づくその時…
今は、その術も無く…て…
君の声がする
いつの間にか、ウトウトしていたのか…遠くから、君の呼び声が聞こえてくる…瞼が重くて、薄ぼんやりしか見えない…
頭の中も、霧がかかったみたいに、うまく働かない…でも、君の声だけは、真っ直ぐに届いてくる…
優しくて、少し高めで、時折混ざる、鈴の様な笑い声も…
もう、遠い昔の君の記憶なのに、まるで、ずっと一緒に居るような気がする…
段々近づく君の声、私は、返事をしているのに、聞こえ無いのか、何度も名前を呼び掛ける君…
夢なら覚めないで…
そう、頭の片隅で思い乍ら君の呼び声に…
ありがとう
何時もごめんね…心配ばかりかけて…不器用で、人見知りの激しい私は、何時もあなたに、迷惑な存在だよね…
それなのに、あなたは、優しく接してくれる…だから私は、一方的に、想いを募らせてしまう…もっと私を見て欲しい…
今は、その想い、伝えるのは出来ないから…
ありがとう…
それだけは、伝えたい…