多田野一人

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2/1/2025, 3:22:43 PM

バイバイ
もうそろそろ、お別れの時間…毎回、この時間に、なかなか慣れない…
出来るなら、朝から夜まで、ずっと一緒にいたい…同じベッドで同じ夢を見たいのに…朝は、おはようって、誰よりも早く挨拶交わしたい…
だから、
バイバイ
って、言いたく無い…嫌なワードだと思う…

1/31/2025, 3:13:08 PM

旅の途中
人生は、重き荷を背負うて、坂道を登るが如し。焦らず、されど休まず。
確か、徳川家康の遺訓で、こんな一節があったと思う…
他にも、人生は、旅に例える事が多い。慥かに、似たような生き方は、多いけれど、全く同じ人生なんて、ないと思う…同じものを見ていても、十人十色、感じ方は、なかなか一致しないと思う…
僕の前には道は無い
そんな言葉が、馬齢を重ねる事に、身に滲みてくる…

1/30/2025, 3:32:01 PM

まだ知らない君
中学生になって、初めて、恋愛小説を読んだ…
それまで、歴史や純文学位しか知らない私には、凄く衝撃だった…勿論、異性を意識した事はあったけれど、心があれ程、揺れ動いた事はなくて…
未だ、そんな感情すら知らなかったのに、急に、そんな誰かが、自分にも、現れると、何の根拠もない儘、何時か、何処かに、居るような気がした…
思春期になりがちな、甘い夢物語だった…かもしれないのに、今でも、何となくそう、思い乍ら…未だ見ぬ君を想ってみる…

1/29/2025, 2:52:58 PM

日陰
ひっそりと生きられたらいい…子供の頃から、そう思っていた…吃音で、不器用で、運動音痴で、勉強も駄目…長所なんて、自分では思い付かない位、つまらない人間だと知っている…
そんな私だから、なるべく目立たない様に、心掛けてきた…向日葵の様な明るさに、憧憬乍ら、苔みたいに…忘れられた、否、誰にも気付かれずに、ひっそりと、過ごしたい…

1/28/2025, 3:27:13 PM

帽子かぶって
何時以来だろう…ずっとむかし、多分、未だ小学校に上がる前だったと思う…
冬になると、緑のセーターに、茶色の毛糸の帽子で、公園を走り回っていた…
古いアルバムに残る、セピア色の写真には、妹や弟と写っている…ほっぺたが真っ赤で、ちょっと緊張したような、照れた様な顔をしている…
久しぶりに見た、幼い頃の自分が懐かしくて、つい、毛糸の帽子を手にした…雪がチラつく風の中、ちょっとだけ、暖かく感じた…

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