ベルの音
鳴り響くベルの音…
寝惚け眼で、目覚ましを探して、アラームを止める…ぼんやりした頭の中では、先程迄見ていた夢を、思い出そうとしている…しかし、何かを見ていた事は覚えているのに、何かを、思い出せない…
青空や、木々の緑、校舎等は、微かに覚えているのに…断片だけの連続だけど、慥かに、あの人も一緒に…
寂しさ
地面を埋め尽くす落ち葉…そこから伸びる木々は、寒々とした姿で並んでいる…枝を覆っていた葉っぱは、もう幾許もなく、向こうの景色が、拡がっている…
立ち枯れた草や、山々の茶色の拡がり、頬を刺す北風…
この、淋しい景色が、冬らしく、そして、寂しい…
冬は一緒に
一気に訪れた、今年の冬…寒がりな私には、苦手な季節…冬来たらば、春遠からず…とか聞くけれど、寒くて、モノクロ写真の様な景色と、淋しい空気が、哀しい…
だから…この冬は、あなたと一緒に過ごしたい…他の誰かではなくて、あなたがいい…あなたの優しさに包まれて、あなたの温もりを独り占めしたい…
とりとめもない話
あのね、今日もあいつが私にさぁ…開口一番、何時もの様に、君の他愛ない話が始まる…途切れる事なく、何処迄も続く君のお喋りに、ただ相槌をして、時々一言二言返すだけ…
そんな、何気ない君との日常が、何よりも愛おしい…この、どうでもいい話(って言うのは言えないけれど…)が、毎日繰り返し続いても…
あの、あどけない話、みたいな、この感じが…いい
風邪
元々喉が弱い私は、季節の変わり目には、体調を崩し易い…最近、また、喉が痛くなって来た…
風邪になると、矢張り、人恋しくなる…何時もは、一人でも大丈夫だけれど、歳と共に、言いしれない不安がよぎる…
普段から、人付き合いが苦手で、休みの日は、一言も喋らないのに、体調を崩すと、誰かに甘えたくなる…もしも、あの人が居てくれたなら…なんて…